東商の活動

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工業部会新年講演会・懇親会を開催しました

2016年1月29日
東京商工会議所
中小企業部
講演する西岡氏

講演する西岡氏

講演する糟谷氏

講演する糟谷氏

新年懇親会の様子

新年懇親会の様子

 東京商工会議所工業部会(部会長=平井克彦 東商特別顧問、東レ相談役)は、1月29日にクラブ関東にて新年講演会・懇親会を開催しました。

 新年講演会では、法政大学 デザイン工学部 教授 西岡 靖之氏による「IoTによる製造業の新展開」と題した講演と、経済産業省 製造産業局 局長 糟谷 敏秀氏に経済産業省による「第4次産業革命への対応 ~国の支援施策など~」について説明をいただき、工業部会所属議員、会員を中心に145人が参加しました。

 西岡氏は、ハードウェアにソフトウェア・データベース・通信機能が追加されシステム化することで、企業は生産を効率化するだけでなく、顧客のデータを収集・分析することで販売先や取引先等へ情報提供が可能となり、「製造業のサービス業化」が起こるとし、「大量生産からマスカスタマイズ生産」、「ボーダーレス化・リアルタイム化」、「需給最適化」につながると解説しました。
 また、インダストリアル・バリューチェーン・イニシアチブの取り組み事例を紹介し、大企業が中心の大量生産とは異なり、中小企業が中心の個別化、多様化の時代になるとし、リーダーになるには通信規格等のプラットフォームを押さえる必要があると解説しました。

 糟谷氏は、IoT、ビッグデータ、人工知能をはじめとした新たな技術により、産業構造、社会システムの変革がもたらされる可能性があるとし、システム全体をつなぐ国際標準化はまだ行われていない現状を踏まえ、日本企業が強みを発揮する分野があると指摘しました。そのうえで「ロボット革命イニシアティブ協議会」「IoTによる製造ビジネス変革WG」「IoT推進コンソーシアム」等の官民が共同で進める取り組みや、平成28年度予算案で新規に盛り込まれた「IoT推進のための社会システム推進事業」の概要などを説明しました。

 参加者からは「IoTは手段であり、今後の活用方法を考える気付きを得た」、「各国の取り組み事例が参考になった」等の感想が寄せられました。

 また、終了後は新年懇親会を開催し、工業部会所属議員、会員に講師の西岡氏、糟谷氏を加えた64人が参加し、意見交換と交流を図りました。

 今後も工業部会では皆様のビジネスに役立つ情報提供をしていきます。

以上
【本件担当・問い合わせ先】

東京商工会議所
中小企業部
担当 西林・石村・大矢
TEL 03-3283-7754