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新卒者等採用動向調査について

2008年3月13日
東京商工会議所

 東京商工会議所(岡村正会頭)はこの度、企業の新卒者等の採用動向を探るため毎年行っている「新卒者等採用動向調査」を実施し、結果をとりまとめた。
対象: 会員中堅・中小企業5,000社(資本金1,000万円から1億円で無作為抽出)。
調査期間: 平成20年1月7日~1月31日。回答企業数671社(回答率13.4%)。
調査結果: 概要は以下のとおり。

【 調査概要】

【2008年4月の採用動向の特徴】
● 新卒採用数が前年を上回った企業が増加
  2008年4月の新卒者の採用について、「採用予定あり」と回答した406社の採用数の増減をみると、前年より「上回った」企業が42.5%で前年比8.5ポイント増、「下回った」企業は31.3%同5.0ポイント減と採用数が上回った企業が増加している。
詳細はデータ1ページ、Q2-②を参照

●「予定人数採用できず」が過半数
 「採用予定あり」と回答した企業のうち、新卒者を「予定通り採用できた」企業は45.6%で前年比10.5ポイント増加と改善がみられるものの、「予定人数ではないが採用できた」企業は40.1%、「一人も採用できなかった」企業は13.3%で、双方合わせると53.4%と過半数をこえる企業が予定人数を採用できていない状況にあり、中小企業の採用難は続いている。
詳細はデータ1ページ、Q2-①を参照

【2009年4月の採用動向】
●来年度も採用意欲は高い水準
 「採用予定なし」は18.6%と前年比3.0ポイント増加する一方で、「採用予定あり」と回答した企業は53.7%で前年比1.9ポイント増加し、前年に続き過半数を超えている。また、「まだ決めていない」が25.6%あることからも、中小企業の来年度の採用意欲はいぜんとして高い水準にある。
詳細はデータ3ページ、Q3-①を参照

●「採用活動」早める傾向が進む
 採用活動の開始時期については、「2008年3月以前」が66.4%と前年の58.4%に比べ8.0ポイント増加しており、採用活動時期を早める傾向がいちだんと進んでいることがうかがわれる。ちなみに、前々年の調査では55.7%であった。
詳細はデータ3ページ、Q3-②を参照

【中途採用】
●約8割の企業が中途採用に意欲的
 ここ数年間での中途採用実施について、「行った」と回答した企業は89.7%で「検討中である」1.5%を合わせると91.2%と前年調査の「予定あり」と回答した企業69.3%と比べ21.9ポイント増加している。また、「行った」と回答した企業の内「今後も行う」は80.2%となっており、中途採用に対する意欲の高さがうかがえる。中途採用を行う理由としては、「欠員補充」が65.8%で最も多く、次いで「事業拡張・新規事業開始」18.6%、「新卒採用が難しい」6.4%の順になっている。
詳細はデータ5ページ、Q6-①を参照

以上
【本件担当・問い合わせ先】

東京商工会議所
人材支援センター
担当 城戸口・濱浦
TEL 03-3283-7590