東京商工会議所工業部会は、4月8日に講演会「日本経済の再生とアジア太平洋経済戦略」を開催し、工業部会所属議員、会員の178人が参加しました。

講師の早稲田大学大学院 アジア太平洋研究科 教授の浦田秀次郎氏からは、アジア太平洋地域の経済動向、日本の経済戦略、TPPの現状と日本の対応についてお話がありました。

浦田教授からは、「世界貿易機関（WTO)における貿易自由化交渉の遅れや、相手国市場への市場アクセスの拡大等を背景に、アジア太平洋において、自由貿易協定（FTA)、経済連携協定（EPA）が急増している。FTAがもたらす効果として、経済成長の実現やビジネスチャンスの拡大、相手国・地域でのルール作り等が挙げられるため、少子高齢化により人口減が進む日本はアジア太平洋を経済圏として取り込み、戦略を立てていかねばならない。」とお話がありました。また、「TPP交渉参加により、アジア太平洋地域の知的財産、競争政策、政府調達などに関する制度の構築ができ、将来的には世界レベルでの制度構築の基礎を築くことができる。」とTPPの意義についても言及されました。

今後も工業部会では皆様のビジネスに役立つ情報提供をしていきます。