東京商工会議所杉並支部（会長＝宇田川紀通・武蔵商事株式会社社長）は、2月18日「特別講演会　日 本 経 済 の 展 望」を開催しました。

講師の双日総合研究所チーフエコノミスト 吉崎達彦氏は、米国等を中心とする国際問題研究家で、国際問題にたけており、普段もエコノミストとして活躍するかたわら、テレビ、ラジオのコメンテーターとしてわかりやすい解説に定評があります。吉崎氏の生の声を一度聴こうという聴講者も含め、当日は満員に近いの８４名の参加者で会場は熱気を帯びました。内容は、経営者にとって興味のあるテーマが多く、「異次元緩和」を含めたアベノミクスは、変遷をしてきており、１００点満点ではないが６割ほどの効果との話、また、今後の国際経済の問題の３つの注目課題は「３つのC」①中東（石油）　②中央銀行　③中国経済という分かりやすい話がありました。アメリカの利上げ動向のテーマに関連し、アメリカでは失業率が減ったものの、「良い仕事」と勤労者が感じられる仕事が減っている、といった現状など、マクロから具体的な事例まで分かりやすく解説していただきました。最近の国内経済の話題のひとつとして注目される「インバウンド」の効果に関しては、それによる一層の経済促進のためには宿泊インフラの整備が急務であること、など多彩な話がなされました。受講後は、「論点が整理され分かりやすい」「たとえ話などで興味が出やすい」「有意義な話だった」などの声が聞かれました。質問も盛んに出て、皆様の集中力が伺われる講演会でした。今後も当杉並支部では、今回のような講演会はじめ、さまざまな事業を通し、中小企業の経営を支援していきます。