各種調査

中小製造業における「企業の健康診断」調査の結果 ~「東京らしいものづくり」の明日に向けて~

平成19年10月10日
東京商工会議所

 

【調査概要】

1.調査の概要
 東京商工会議所は、中小製造業の経営実態を詳細に把握することを目的に標記調査を実施した。調査期間は平成19年6月5日から6月22日まで、対象は東京23区の中小企業13,857社。調査は郵送による質問票で行い、回答数は550件。結果の分析は、全体の単純集計に加え、「元気な企業の行動特性」という2つの視点で行った。さらに10社を対象に行った事例調査の結果も踏まえ、中小製造業のための「元気の素9カ条」をまとめている。

2.調査の結果概要

①単純集計による分析結果の主なポイント(報告書P.12~)
・向こう5年の成長戦略では「事業を拡大していくつもり」が7割超
・製造業として目指す方向は「高付加価値化」や「独自ブランドの確立」など
・品質向上のためには「従業員教育の徹底」が6割を超え最多となった
・従業員に対する売上や利益など経営情報の公開は約半数の企業で実施
・人材育成を理念に掲げる企業は過半で、Off-JTに積極的な企業も多い
・人材の育成状況では製造現場の責任者は育っているが、技術の管理者や営業の責任者には課題
・経営環境の変化について、外注先など都内の工場数の減少が経営にマイナスの影響 など

②「元気な企業の行動特性」の分析結果の主なポイント(報告書P.38~)
・元気な企業は、経営目標の共有や理念の周知、収益の管理など組織能力に優れている
・売上比率が高いロングセラー製品を有し、かつ新製品の売上に占める割合も高い(ロングセラーから生まれるキャッシュフローを新製品に投入し、そこからロングセラーが育つ好循環)
・市場で「オンリーワン」の位置を確保している企業が多い など
*「元気な企業」とは、各企業のアンケート回答結果を点数化し、さらにその得点をもとに「経営総合力」として偏差値を算出、その偏差値が高い値を示した企業を元気な企業として分析している。

③中小製造業のための「元気の素9カ条」(報告書P.47)
第一条「共有」:売上高や利益の水準は最低でも月単位で全従業員に知らせる
第二条「しつこく」:会社の目標はしつこいくらいに全従業員に語りかける
第三条「ボトムアップ」:経営計画はボトムアップで策定する。時間がかかっても我慢
第四条「“ごと”にこだわる」:顧客ごと、製品ごと、担当者ごとに売上や利益管理を行う
第五条「人が品質」:モノづくりはヒトづくり。ヒューマンエラーを防ぐ
第六条「仕組みづくり」:自然体は管理ではない。組織が小さくてもルールや決まりは必要
第七条「小回り性」:フットワークの軽さは中小企業の本質
第八条「ニッチ市場」:ニッチも積もれば山となる
第九条「組織が先、製品は後」:優れた組織が優れた製品を作る。反対はあり得ない

調査報告書の販売について
本調査結果報告書は株式会社商工総合サービスで販売しております。詳しくは下記をご参照ください。

◆報告書について
書籍名:「中小製造業における企業の健康診断調査結果報告書」
価格:2,000円(税込み)
仕様:A4判、159ページ

中小製造業における「企業の健康診断」調査の結果

以上

【本件担当・問い合わせ先】
東京商工会議所
中小企業部
TEL 03(3283)7644