流通・サービス委員会（委員長＝宮入特別顧問・株式会社宮入社長）は、１１月２９日（水）、「オンラインパネルディスカッション『経営のミカタ』～流通・サービス業界 価格戦略のこれから～」と題したオンラインイベントを開催し、４５名が参加しました。

　当委員会では、昨年度より、流通・サービス事業者を中心とした各社の新たな取組、成長につながった取組等をヒアリングしており、今年7月には、流通・サービス業の取組事例紹介サイト「経営のミカタ」を開設しました。

　今回は、「経営のミカタ」サイトの開設記念イベントとして、現在多くの中小の流通・サービス事業者が直面しており、喫緊の経営課題となっている「価格転嫁・価格競争力の強化」をテーマに、中小企業の価格交渉・価格戦略に精通したコンサルタントと企業３社の代表者とのパネルディディスカッションを通して、利益を拡大する価格マネジメント方法や商品の付加価値向上につながるヒントを発信すべく、開催しました。

　冒頭、当イベントのモデレーターである株式会社ゼロプラス 代表取締役社長 大場 正樹 氏より、「流通・サービス業界 価格戦略のこれから」と題してご講演いただいた後、外国語対応人材の派遣・紹介サービスを展開している株式会社トライフル 代表取締役 久野 華子氏より、自社で取り組んでいる同業他社との差別化戦略や、海外における販路開拓等についてご紹介いただきました。
続いて、日本酒を中心とした酒類販売店を運営している株式会社三益酒店 代表取締役社長 東海林 美保 氏より、商品以外の価値創出方法や、原材料高騰を影響による価格転嫁事例等についてご紹介いただきました。
最後に、食料品販売や移動販売サービスを展開している株式会社東京蔵屋敷.com 代表 石塚 将武 氏より、独自性を生む強いブランドづくりや、顧客とのつながりを強化した具体的方法等をご紹介いただきました。

　イベント後半では、オンライン視聴者参加型のパネルディスカッションを行い、参加者から活発に質問や意見が寄せられました。モデレーターの大場氏からは、「現代において、ものやサービスに付加価値を高めるやり方は色々ある。原材料等の高騰による価格転嫁はもちろん必要だが、同時に価格交渉にならないような販売戦略をとることも重要である」と、総括いただきました。

　今後も流通・サービス委員会では、会員企業のニーズを捉えて、役に立つ情報発信を行ってまいります。