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企業向け新型コロナウイルス対策情報   第43回 リバウンドを防ぐために

2021年3月23日
東京商工会議所

東京商工会議所では、新型コロナウイルスが感染拡大する中、企業での対策に活用できる情報として、
産業医有志グループ(※)より提供される「企業向け新型コロナウィルス対策情報」を配信(不定期)
しております。

本対策情報は、産業医有志グループ(今井・櫻木・田原・守田・五十嵐)が作成し、
厚生労働省新型コロナウイルス対策本部クラスター対策班・和田耕治先生
(国際医療福祉大学・公衆衛生学教授)のサポートも受けたものです。
詳細は本ページ下部の「文責」をご覧ください。

康経営倶楽部マガジン臨時号                2021/03/23
                     東京商工会議所 ビジネス交流部


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         企業向け新型コロナウイルス対策情報
          第43回 リバウンドを防ぐために

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※健康経営倶楽部マガジンの臨時号として、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けて、
 企業での取り組みに活用できる情報を、ご登録の皆様に不定期に配信しています。

【下記コンテンツについて】
 産業医有志グループ(今井・櫻木・田原・守田・五十嵐)で作成の上、
 国際医療福祉大学・公衆衛生学教授 和田耕治先生(元 厚生労働省新型
 コロナウイルス対策本部クラスター対策班)のサポートも受けています。


経営者・総務人事担当者のみなさま、一部地域に発出されていた緊急事態宣言が
解除されました。今後も感染者が再び増加して三度の緊急事態宣言とならないよう、
対策が必要です。

1.課題の背景:
新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言が解除されると、緊張感が緩み、感染防止策が
疎かになってしまう可能性があります。緊急事態宣言が解除される前でも、新規感染者数の
減少スピードが鈍化するなど下げ止まりやリバウンドの懸念があります(資料2)。
ずっと緊張して、抑制して生活を続けることは困難ですから、感染を広げないように工夫を
して気持ちを緩め、リラックスすることが必要です。

2.企業でできる対策
○外出はすいた時間・場所を選び、混雑した場所での食事を控える
〇歓送迎会は控え、花見は宴会なしにする
〇組織のトップが方針を示し、リモートワークをする


1)外出はすいた時間・場所を選び、混雑した場所での食事を控える
 密な場所では感染リスクが高まることを再確認し、混雑した場所を避けること、
 特に食事を控えるように社員に呼び掛けましょう。
 下記の表を参考に、どうしても会食をする場合は、以下のことを守るよう従業員に促しましょう(資料3)。
□普段から一緒に過ごす人と少人数、短時間にする
□会話の際はマスクを着用し、大声での会話を避ける
□家族や同居人以外と会食する場合は4人までとし、様々な人と、頻繁に会食することは避ける
□「飲食業に求められる対策(※)」を行っている店舗を選ぶ
□のどが痛い、咳が出るというような体調不良が少しでもある場合は会食への出席を取りやめる

図)新型コロナウイルスへの感染リスクの考え方(参考資料6)

2)歓送迎会は控え、花見は宴会なしにする
 緊急事態宣言が解除されても、新型コロナウイルス感染症がなくなった
 わけではありません。特に人が大勢集まる場では、声が大きくなったり、
 会場内で動き回ったり、マスクの着用が疎かになるなどリスクが高まります。
□宴会以外の歓迎や送別の気持ちを表す場や機会を設けるよう工夫する
□花見はレジャーシートを広げて集まるのではなく、ゆっくりと歩きながら楽しむ

3)組織のトップが方針を示し、リモートワークをする
 緊急事態宣言後もできるだけリモートワークを継続しましょう。
 リモートワークでもコミュニケーション不足を補えるよう、定期的にミーティングを行うなどの
 工夫をしましょう。
□在宅勤務やローテーションで出勤するなど、「出勤者の7割削減」を目指すことも含め、接触機会の低減を図る
□職場に出勤する場合でも時差出勤や自転車通勤等人との接触を低減する
□職場での感染防止対策
(手指消毒、マスクの着用、適切に換気を行い密を避けるなど)を徹底し、特に「居場所の切り替わり」
(休憩室、更衣室、喫煙室等)で感染対策が疎かにならないよう注意する

※【飲食業に求められる対策】
Ⅰ.店内の二酸化炭素濃度を測定し、一定水準(目安1,000ppm)を超えない
  ように換気や収容人数を調整する、
Ⅱ.1グループは同居家族以外ではいつも近くにいる4人までにする、
Ⅲ.①同一グループ内の人と人との間隔及び、
  ②他のグループのテーブル間の距離を一定以上(目安1~2m)に確保する。
  なお、距離の確保が困難な場合には、飛沫の飛散防止に有効な遮蔽版(アクリル板等)等を
  設置するなど工夫する。
Ⅳ.店内で会話の声が大きくならないようBGMの音量を最小限にするなど工夫する
Ⅴ.①席の近くに消毒液を設置。
  ②店舗入口等の掲示にて食事中以外のマスク着用及び体調不良者の入店お断りをお願い。
  ③体調の悪い人、感染や濃厚接触の可能性のある人がキャンセルできるような方針を業界団体で検討。

【文責】櫻木 園子(一般財団法人京都工場保健会)

※本文章は、産業医有志グループ(今井・櫻木・田原・守田・五十嵐)で作成しました。
 厚生労働省新型コロナウイルス対策本部クラスター対策班・
 和田耕治先生 (国際医療福祉大学・公衆衛生学教授)のサポートも受けております。

OHサポート株式会社(代表/産業医 今井 鉄平)では、経営者・総務担当者向けに必要な感染拡大防止策情報を随時配信しています。
本情報は著作権フリーですので、ぜひお知り合いの経営者に拡散をお願いします。

また、動画配信も行っております。参考情報リンク参照。

※本情報配信に関するご意見・ご要望は、こちらまでお寄せください。
 covid-19@ohsupports.com

※これまでに配信しましたバックナンバーは、参考情報リンク参照。

以上
【本件担当・問い合わせ先】

東京商工会議所
ビジネス交流部 会員交流センター