東商の活動

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【杉並支部】「復興支援視察会 福島第一原子力発電所・福島県南相馬・いわき」を実施しました

2016年9月28日
東京商工会議所
杉並支部
視察した福島第一原子力発電所1号機の様子

視察した福島第一原子力発電所1号機の様子

原町商工会議所への表敬訪問をしました

原町商工会議所への表敬訪問をしました

被災した水族館で当時の状況を伺いました

被災した水族館で当時の状況を伺いました

東京商工会議所杉並支部(会長:宇田川紀通・武蔵商事㈱社長)は、9月28日・29日の2日間にわたり、福島第一原子力発電所ならびに福島県南相馬市・いわき市への復興支援視察会を実施しました。当支部の建設分科会(分科会長:渡辺健司・渡辺建設㈱社長)は、平成23年度に岩手県盛岡・宮古、24年度に宮城県石巻・女川、25年度に福島県南相馬・会津若松、26年度に岩手県宮古市・田老、釜石市・大槌、27年度に宮城県石巻と新たに気仙沼・南三陸と連続して復興支援視察会を実施してきた。
東京商工会議所23支部で唯一となった継続的な復興支援視察会を、今年度は25年度に訪れた福島県南相馬市と新たに福島第一原子力発電所・いわき市を加え、下記のとおり実施した。

いわきでは、震災当時のいわきでの被害状況に関する展示を視察。続いて、再生可能エネルギーとして注目されている洋上風力発電の実証実験を映像・パネル・模型などで紹介された浮体式洋上ウインドファームに関する展示を見学した。環境水族館アクアマリンふくしまでは大震災発生時の対応状況について、緑の水族館グループリーダの安田純氏から説明を伺い、敷地内でも1メートル以上の断層ができたことや、電気系統の設備が全て浸水して駄目になってしまい、エサや飼育環境が維持できないことから県外の水族館に協力を仰ぎ、一時的に預かってもらったことなど伺った。

平成25年に本視察会で訪問した原町商工会議所を訪問。高橋隆助会頭からは挨拶に次ぎ、大震災発生後の中小企業復興の情報集積拠点としての機能を求め、会員企業数が減少しなかったことや新生ふくしま2020年に向けてのモデルプランの紹介があった。和田新也視察団団長からは、日程変更のお詫びと視察団受け入れの謝辞が述べられた。続いて、原町商工会議所鈴木課長補佐の説明のもと、小高・浪江地区に移動し視察を行った。開通した小高駅の現状や、当時は線量が高く車内からの視察にとどまった浪江駅前でもバスを降りて視察することができるなど、3年前の視察と同様のルートを回ったことで、除染作業の進行具合を把握することができた。午後からは、東京電力パワーグリット株式会社荻窪支社協力のもと、Jヴィレッジでは福島第一原子力発電所の現状や原発建屋の廃炉作業の進捗状況について説明を受けた。その後、視察用バスにて福島第一原子力発電所の敷地内を視察。線量測定機器や靴カバー・手袋といった装備を着用し、パネルが取り外され内部に残ったがれきが見える1号機や燃料取出しのためL字型の構造物で覆われた4号機などをすぐ目の前まで近づいたバスから視察した。その他、汚染水の貯蔵タンク、汚染水対策の遮水壁やサブドレン浄化設備等を見学した。

以上
【本件担当・問い合わせ先】

東京商工会議所
杉並支部
担当 安部・上原
TEL 03-3220-1211