東京商工会議所（三村明夫会頭）は、日本商工会議所と共同で、中小企業の現場で女性の活躍を推進するための具体的な取組みをわかりやすく解説した小冊子「中小企業のための女性活躍推進ハンドブック」を、はじめて発行しましたのでお知らせします。

本ハンドブックは、働く女性が、入社から退職までの間に抱える様々な課題に対応しながら、さらに活躍の場を広げるために、中小企業経営者の方々にご理解いただきたいことをまとめたものです。中小企業経営者とそこで働く女性だけでなく、就職活動中の学生や再就職を図る方にも参考となる内容です。

ハンドブックの前半部では、入社から退職までの各キャリア・ステージと、それに伴う結婚、妊娠、出産、育児、介護といったライフ・イベントごとに女性従業員と企業が抱える課題を明らかにしたうえで、それらを解決するための取り組みのポイントを、図表を交えてわかりやすく示しています。また、後半部では、働く女性に関して知っておくべき雇用のルールについて、労働基準法、男女雇用機会均等法、女性活躍推進法などの法律の解説や、社内体制の整備に使える助成制度を掲載しました。

４月１日から「女性活躍推進法」が施行され、従業員数３００人以下の中小企業には、一般事業主行動計画の策定や公表等の努力義務が課せられます。本冊子を活用することで、一社でも多くの中小企業において女性活躍推進に向けた取り組みが進むことを期待しています。

女性活躍推進に向けて社内体制を整備することは、男性にとっても働きやすい職場環境が実現し、結果として、企業業績・企業価値の向上につながるとの考えのもと、経営者と女性従業員とが協力し、知恵を出し合って、「できることから始めていく」機運醸成につながることを願っています。