東京商工会議所トラベル＆ツーリズム委員会（委員長＝田川副会頭・(株)JTB相談役）は、2月27日、28日の2日間、「愛媛県大洲・松山視察会」を開催しました。

2023年、オランダの国際的な認証団体「グリーン・デスティネーションズ」が選ぶ「世界の持続可能な観光地」において、愛媛県大洲市の歴史的資源を活用した観光まちづくりの取組みが「文化・伝統保存」部門で世界1位を受賞しました。

　そこで、世界一の持続可能な観光地・大洲を中心とした視察を行い、世界に冠たる「国際文化都市東京」を志向する東京のツーリズム振興のヒントを探るべく、本視察会を開催しました。

　一行はまず、松山商工会議所を訪問、「未来に繋ぐ道後温泉の観光まちづくり」と題して、同商工会議所の宮﨑副会頭（(株)宝荘ホテル社長）より、道後温泉の歴史と現状、景観整備を始めとした観光まちづくりについて、ご講演をいただきました。

　講演後には、宮﨑副会頭に解説をいただきながら、国内外の観光客で賑わう道後温泉のまちを視察しました。

　2日目は本視察のメインとなる大洲市を訪問し、地域DMO（観光地域づくり法人）として中心的な立場で大洲の観光まちづくりを担う(一社)キタ・マネジメントの髙岡代表理事より、「官民連携による歴史的資源を活用した観光まちづくり」と題してご講義いただきました。
　
　その後、同社スタッフの解説による視察を実施。江戸時代の町割や家並などが忠実に残された「おはなはん通り」や、点在する価値の高い町家・古民家等の歴史的建造物を再生して生まれた分散型ホテル「NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町」、国指定の重要文化財である「臥龍山荘」などを見学しました。

　最後は、キタ・マネジメントに加えて、「NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町」の運営・管理を担うバリューマネジメント(株)の現場責任者、大洲市役所の担当者などを交えて意見交換を行いました。
　
　今後も当委員会では、わが国および東京のツーリズム振興に向けた取組みを推進してまいります。

• 松山商工会議所
• 一般社団法人キタ・マネジメント