東商の活動

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セミナー「明治の起業家たちに学ぶ『渋沢栄一と岩崎弥太郎』」(ハイブリッド形式)を開催しました

2023年2月8日
東京商工会議所
広報部 経済資料センター
捗遣り主義について語る加来講師

捗遣り主義について語る加来講師

 東京商工会議所(経済資料センター)は2月8日、初代会頭である渋沢栄一の精神を広く啓発することを目的に、セミナー「明治の起業家たちに学ぶ『渋沢栄一と岩崎弥太郎』」を開催。歴史家・作家の加来耕三氏が講師を務め、178人が参加しました。
 加来氏は渋沢がなぜ日本資本主義の父と呼ばれるのかという疑問に対して、明治維新を完成させた一大事業である廃藩置県に際し、渋沢が公債証書の仕組みを導入したことを挙げました。その上で渋沢がこの偉業を成し遂げられた理由を、渋沢が儒教を教わった尾高惇忠が用いていた「捗(はか)遣(や)り主義」が根底にあるのではないかと話しました。「捗遣り主義」とは、分からないところでも周辺情報から答えや意味を導き出しながら効率的に学ぶ手法で、それが独創的かつ柔軟性を持った渋沢の思考法を築き上げたのではないかと考えを示しました。
 岩崎弥太郎については、身分が低い生まれでありながら、日本の海運業を一手に担う商人となった経緯に触れ、「変革期のリーダーの特徴はマージナルであること。渋沢も岩崎も2つ以上の身分・分野を経験している。これは現代も同様だ」と分析しました。
最後に歴史から学ぶための心構えとして、「常に疑問を持つことを忘れないでほしい。歴史の結果だけを知るのではなく、物事の起こりやプロセスを知り、立ち止まって論理的に未来を予測する重要である」と強調しました。

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