日比経済委員会（筆頭代表世話人＝朝田照男・丸紅(株)名誉理事）は１０月７日、東京外国語大学大学院総合国際学研究員で教授を務める日下渉氏を講師に迎え、委員企業を対象に「再来 マルコスのフィリピン - 有権者の期待と政権の課題」とテーマとしたオンラインセミナーを開催。３０名が参加した。

今年５月に行われたフィリピン大統領選挙において、圧倒的な勝利を挙げたマルコス政権。セミナーでは、マルコス氏が圧倒的な勝利を収めた理由や、かつて独裁政権を敷いたマルコス家が再度受け入れられることになった歴史的な流れなど選挙を振り返るとともに、マルコス氏の支持層、マルコス政権の閣僚紹介をはじめ、政権への期待や政権が抱える課題と注力分野等について講演いただいた。

質疑応答では、ドゥテルテ政権からのインフラ政策やエネルギー、インフレへの対応策などマルコス政権の政策に関する内容を中心に、ASEANと日本の経済的な連携強化に向けて期待される分野、日本が果たせる役割など多くの質問が参加者より寄せられ、丁寧に回答いただいた。

本講演を主催した日比経済委員会は、フィリピンの投資・ビジネス環境に関する情報収集や調査・研究、当該国の政府・経済界との交流を目的に活動している。比日本経済委員会（PHILJEC）との合同会議を毎年開催するなど、現地との交流を図っている。

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