ICHINICHI

築45年の元美容院ビルをリノベーションし、2015年11月にマイクロブティックホテルとしてオープン。赤羽の庶民的な街並みに、らせん階段とシャンデリアが特徴的なガラス張りのモダンなビルが目に飛び込んできます。異質なものなのに、不思議と街並みにマッチしています。1階にはカフェバー「THE315」を併設。ホテルは「茶室」、カフェバーは「日本茶」と、共に「茶」をテーマに展開しています。

小屋のような形をした1人用のユニークな客室には、1人でくつろぐのに十分なスペースと、シングルベットマットが一つ、小さいデスクが用意されています。3Fは女性専用フロアとなり、4Fは男女共用です。共用の洗面所、トイレも各階に設置されており、清潔で気持ちが良い。無印良品で統一されたアメニティー類や、各部屋にはタオル、スリッパ、歯ブラシ等も用意され、手ぶらでも宿泊できそう。

このホテルにはドミトリータイプの1人部屋のほか、2人まで宿泊可能なダブルの部屋もあります。デスクやライトは美容院であった当時に使われていたものを使用しており、当時の面影を感じられます。大きな窓からは、赤羽の街並みを堪能でき、個室でゆっくりとした時間を楽しむにはぴったりのお部屋です。

建物の最上階にはペントハウスルームがあり、3人まで宿泊可能。バスタブ付きシャワールームや、別室のトイレ、TVや冷蔵庫も完備。30㎡の大きなテラスがあり、そこからは赤羽の街が一望できます。ここから見る夕日と東京の下町の街並みはとても素敵です。コンクリート壁が所々むき出しの内装にアンティークの家具が配置され、まるでアーティストの家に招かれたような空間です。

1階に併設されたカフェバー「THE315」は、リノベーション前のビルの照明、壁紙などが一部そのまま利用されており、レトロとモダンが融合した不思議な空間になっています。宿泊者以外にもオープンのカフェバーで、宿泊者と地域住民の交流に場になっています。こちらは「茶」をテーマにメニューが構成されており、アルコール類の他にも、煎茶を炭酸で割った「スパークリング煎茶」や、ほうじ茶をミルクで煮だした「ほうじ茶ミルクティー」、ジンに煎茶を浸けこんだものをトニックで割った「煎茶ジントニック」など、様々な日本茶の飲み方を提案しています。北区のおいしいものを7品集めた「北区盆」や、地元の酒蔵で生産された日本酒を使った日本酒プリンもあり、北区地域の再発見もできます。