片づけ力が会社を変える!

第3回 「見極める力」を養う

2016年12月13日
東京商工会議所
掲載:東商新聞 2016年6月10日号

会社が変わるためには、組織が変わり、組織が変わるためには、人が変わり、人が変わるためには、能力や性格ではなく、まず行動が変わる必要があり、行動が変わるためには仕事習慣を変える必要があり、仕事習慣を変える第一歩が、片づけ習慣を変えることになります。「片づけ力」を身につける方法を5つのステップで解説します。(全5回)

「開かずの段ボール箱」ありませんか?


 では、クイズです。「片づけとは、これを要る、または要らないと決めることである。つまり、片づけとは○○力をつけることである。」さて、○○に入る漢字二文字は何でしょうか?答えは「選択」です。
 ある会社の営業所には1つ、何年も「開かずの段ボール箱」がありました。事務所のコピー機の横にひっそりと。現在、ダンボールの持ち主を知っているのは社員の内のわずか数名。実はその中に数年前に辞めた前営業所長の「置き土産」が入っていました。引き継がれたはずの現営業所長も、片づけようと重い腰を上げて箱を開ける度に、「もう捨てていいのかもしれないけど、何かの時に使えるかもしれないし…」そんな思いで決断できずにいます。さて、あなたのオフィスにこんな「開かずの段ボール箱」はありませんか?引越しのたびに、運ばれ続ける「未決箱」です。


「モノ」の片づけは「コト」にも影響する


 理想の環境を作る一連の動作を「リセット」と呼んでいます。「リセットの片づけ」で、まず取り組むべきは、モノを減らす「整理」です。ところが、片づけが苦手な人は、先ほどの営業所長のように大概モノが捨てられません。「アレもコレも」という思考のクセがあるからです。全てが大事に思えて、結果「ドレ」も活かせず宝の持ち腐れになります。反対に、片づけが得意な人は、「アレかコレか」の発想ができる人です。例えば、書類が「使えるか、使えないか」ではなく、「使うか、使わないか」という自分の「意志」、あるいは「過去1年間で使ったか、使わなかったか」という「実績」にフォーカスして判断しています。つまり、絶えず「勇気と決断」で見極める力が養われていきます。
 モノの片づけは、単にモノで終わらず、「コト」の片づけにも影響します。片づけられない人はコトも「アレもコレも」といっぺんに終わらせようとします。いま全部できたらそれに越したことはありませんが、実質それは無理なのです。まずは「アレかコレか」とコトを整理し、優先順位を決めることが必要なのです。いま何が最優先なのかしっかりと見極められるようになれば、仕事の効率も質も自ずと上がるのです。

◎片づけ「最初の一歩」
まずは「1カ所・15分間」、整理に取り組んでみましょう。
(例)文房具が入っている引出しから、「1カ月振り返って、使ったか、使わなかったか」で分別してみましょう。


執筆者
かたづけ士 小松易

掲載:東商新聞 2016年6月10日号

以上