片づけ力が会社を変える!

第2回 片づけ力は「習慣力」を鍛える

2016年12月6日
東京商工会議所
掲載:東商新聞 2016年5月10日号

会社が変わるためには、組織が変わり、組織が変わるためには、人が変わり、人が変わるためには、能力や性格ではなく、まず行動が変わる必要があり、行動が変わるためには仕事習慣を変える必要があり、仕事習慣を変える第一歩が、片づけ習慣を変えることになります。「片づけ力」を身につける方法を5つのステップで解説します。(全5回)

たった1つの行動を21日間続ける


 「デスクの上が片づいている人は、デスクが片づくような○○を持っている。反対に、デスクの上が片づいていない人は、デスクが片づかないような○○を持っている」
 さて、それぞれの○○に入る漢字二文字は何でしょうか?実は答えはいずれも「習慣」です。片づけの出来・不出来は知識や能力以上に、最も影響があるのは「習慣」なのです。習慣とは、良くも悪くもあなたが「無意識」でやっていること。片づけが得意な人は常に「片づくような」動きをしているのに対し、片づけが苦手な人は、気がつくとデスクの上が散らかり、モノで溢れるような動きをしているのです。
 では、どのようにすれば「片づく動き」を身につけられるのでしょうか?まず第一歩は、「散らかる原因」となる何気ない行動を見つけること。そのために「分かっていてもついやってしまう行動は何か?」という質問をしてみます。例えばその答えが、「会議のあと、資料をそのまま机に積み重ねてしまう」としたら、それを理想の行動にするために「真逆」に置き換えてみます。すると「会議のあと、資料はすぐファイリングして所定の場所にしまう」と変換されます。これがあなたにとっての「理想」の行動です。これを今日から毎日21日間(3週間)続けてみてください。21日間とは、人間の脳が新しい行動を受け入れる目安として脳科学でも言われている期間です。


コツはタイミングとゴールイメージ


 もしあなたが、「毎日机の上を片づけます」という行動を設定したら、残念ながらそれだけでは習慣化はあまり上手くいかないでしょう。取り組む内容は決して悪い訳ではありません。うまく行かない理由は、そこに「タイミング」と「ゴールイメージ」が欠けているからなのです。タイミングが無いと、ついやることを忘れてしまい、ゴールイメージが無いと、日によってついやりすぎたり、逆にやらなかったりと行動にムラができ、継続が難しくなります。習慣行動は、「続けやすい」ように上手く設定してあげることが大切です。設定のポイントは次の5つです。

 ①1つの行動に絞る
 ②カンタンな行動にする
 ③毎日できる行動にする
 ④タイミングを決める
 ⑤その行動のゴールイメージを明確にする


◎片づけ「最初の一歩」
まずは「机の上」から21日間実践してみましょう。
(例) 「帰宅または直帰するときに、机の上を電話とパソコンと卓上カレンダーのみにする」


執筆者
かたづけ士 小松易

掲載:東商新聞 2016年5月10日号

以上