中小企業に便利なウェブサービス

最終回 クラウドソーシングを活用しよう!

平成28年4月26日

成長過程で利用したいクラウドソーシング

 中小企業はギリギリの人件費で収益を捻出しています。このため、突発的な理由で仕事量が増えるとすぐに人手不足になります。本格的な景気上昇ではない限り、仕事が増えたとしても正規社員やパートタイム労働者を増員することは心理的に勇気がいることです。
 そこで近年活用が進んでいるサービスがクラウドソーシング(crowd sourcing)です。「クラウドソーシング」は日本では2011年からGoogle検索が増えている言葉で、インターネット上で不特定多数の人材に対して業務内容と報酬を提示し、仕事を発注する手法のことです。日本では代表的なクラウドソーシング会社は「クラウドワークス」と「ランサーズ」です。
 混同しがちなサービスに、「ジョブセンス」等のアルバイト等の雇用マッチングサイトがあります。上記のクラウドソーシングは雇用ではなく、一般に業務委託契約を結ぶ関係にあります。いわゆる外注先です。比較的安定している業務増加へは雇用で対応しますが、先が読めない業務増加へは一般に外注で対応するものです。

クラウドソーシングの始め方


 「クラウドワークス」を例に説明しましょう。トップページ上部の[仕事を依頼する]をクリックすると「新しい仕事を依頼」のページが表示されます=図。まず、依頼したい仕事を「デザイン」、「システム開発」などのカテゴリから検索。次に発注形式を、特定の受注者と相談しながら進める「プロジェクト形式」、たくさんの案を一度に募る「コンペ形式」、小さい単位の仕事を多く発注する「タスク形式」の3つの中から決定し、仕事の詳細を操作画面に従って記入していきます。


「クラウドワークス」の「新しい仕事を依頼」ページ
「クラウドワークス」の「新しい仕事を依頼」ページ

発注企業側の費用負担はゼロ


 多くのクラウドソーシングサービスは仕事を出す側の費用負担(システム利用料)はゼロです(有料オプションを利用しない場合)。仕事を請ける側は報酬額の5~20%をクラウドソーシングサービス会社に支払います。
 また、キャッシュフローの観点からはどのタイミングで依頼金額を支払うかが気になると思います。「クラウドワークス」の場合、・仕事依頼→・条件交渉→・契約終了→・仮払い・業務開始→・納品・検収→・支払い確定の順に進みますので、仕事を出す企業は・の仮払いの際にキャッシュアウトすることとなります(仮払いは銀行振込のみならずクレジットカードやPayPalでの支払ができるので、実際のキャッシュの動きは条件によって異なります)。

仕事を請ける側での使用価値も


 これまでは仕事を出す側の視点で説明してきましたが、もちろん仕事を請ける側の立場でクラウドソーシングを利用することも可能です。継続的な基幹業務は雇用で対応し、突発的な業務はクラウドソーシングを利用するとよいでしょう。


執筆者
竹内 幸次

スプラム代表・中小企業診断士

掲載:東商新聞 2015年11月10日号




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