コスト50% 削減!? 中小企業のクラウドソーシング活用術

第6回 活用事例② 小売業や店舗の事例

2015年3月31日
東京商工会議所
掲載:東商新聞 2014年7月10日号

クラウドソーシングとは何か。そしてそのメリットと活用方法について紹介します。(全6回)

■ロゴからチラシ・ポスターまで
 最終回は、最もクラウドソーシングが使われている業種の小売業や店舗の事例をご紹介します。小売業や店舗を運営する中小企業は、社内にIT人材が不足していることが多いので、千円程度から気軽に外注できるクラウドソーシングを活発に活用いただいています。特に商品や店舗のロゴを手軽に作りたい、チラシやポスターを作りたい、といった時はクラウドソーシングのコンペ形式がお勧めです。コンペ形式であれば、ロゴなら3万円で70案程度、チラシなら2万円で30案程度集まり、採用したものだけにお金を払えば良いので従来の企業への外注に比べて多数の提案を集めることが可能です。こういったデザイン分野におけるコンペ形式の満足度は9割を超えており、クラウドソーシングを初めて利用する方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。

■EC(ネット販売)サイトのあらゆる運営業務を代行
 小売業や店舗を運営している企業の多くは、EC(ネット販売)サイトを手掛けていますが、反面で、ECサイトを運営する人材が足りていないということがあります。そんな時に、クラウドソーシングであれば、「商品画像加工 百円~」「商品登録代行 1件百円~数千円」「メルマガ作成 数百円~数千円」「バナー制作 数千円~数万円」「ロゴ作成 二~五万円」「HP作成 十万円前後」など多様な仕事を気軽に頼むことができます。
 クラウドワークスでは実際にECサイトを提供する上場企業と提携して、こういったサービスを提供している実績があり、ECサイト運営者のためのクラウドソーシング活用の勉強会なども活発に開いています。このように数百円から気軽に依頼できるクラウドソーシングはECサイト運営者にとって大きな味方になることは間違いありません。

■商品企画やアンケートも可能
 面白い活用方法としては、クラウドソーシングでネットの向こうにいるユーザーと商品企画を行うことも可能です。実際にベビーカー用品の大手企業はクラウドワークスで、「10年後のベビーカー」と題して、インターネット上の18万人のクラウドワーカーからアイデアを募集しました。本格的な設計図と仕様を提案したデザイナーママさんから、日頃の体験を活かしてラフスケッチを書いてみたという未経験の主婦まで、子育て経験のあるママを中心に様々なアイデアが集まりました。この企業は商品企画だけでなく、抱っこひもやベビーカーの新商品のネーミングやキャッチフ
レーズなども募集実績があり、実際のユーザーの共感を活用しながら共同制作を行っています。
 さらに提案いただいた作品の投票をアンケートで行うことも可能ですし、商品への意見募集などもクラウドソーシングであれば気軽にアンケートを実施、数千円から数万円で2、3日もあれば希望数が集まります。
 本連載をお読みいただきありがとうございました。これまでご紹介した通り、クラウドソーシングを活用すれば、ネットの向こう側にいる18万人の個人が皆さまのスタッフとして様々な局面で働いてくれます。ぜひこの機会に色々なアイデアでクラウドソーシングを試してみてください。


執筆者
株式会社クラウドワークス 代表取締役社長兼CEO 吉田 浩一郎

掲載:東商新聞 2014年7月10日号

以上