コスト50% 削減!? 中小企業のクラウドソーシング活用術

第3回 3つの発注方式を使い分ける!

2015年3月10日
東京商工会議所
掲載:東商新聞 2014年5月20日号

クラウドソーシングとは何か。そしてそのメリットと活用方法について紹介します。(全6回)

クラウドソーシングには3つの発注形式があり、頼みたい仕事によって使い分けることで効率的な活用が可能となります。

1・プロジェクト形式
 プロジェクト形式は、既存の外注「相見積もり」「一括見積り」とほぼ同じ発注形式で、事前に提案や見積もりをインターネット上で多数集めた中から契約先を決め、その後に業務開始の流れとなります。
 成果物が比較的大きなもの、例えば最近流行りのiPhoneアプリやAndroidアプリ、数十ページのホームページ制作やウェブ開発などが向いています。また、文章作成や画像加工といった数千円の小さな作業でも複数人と契約可能なので、同じ作業を大量に依頼する際などにも適しています。メリットは、相手が個人のフリーランスや在宅ワーカーのため、従来型の企業への発注に比べ10分の1から2分の1程度の費用で外注できる点です。

2・コンペ形式
 コンペ形式は、クラウドソーシングにおける最も特徴的な発注形式とも言われ、クライアント満足度が高くリピートも多い外注方法です。
 ロゴやバナーやチラシなどの広告デザイン、名刺デザイン、キャラクターデザインなど成果物が比較的小規模なデザインについて、実際にデザイナーが作成したものを提出してもらい、多いものでは数千の作品の中から採用したものだけに報酬を支払うという流れになります。一般的な例では期間は2週間程度、ロゴは3万円で100提案、チラシは2万円で50提案程度集まるので、利用する方は従来の会社の取引より圧倒的に多数のデザインから選ぶことができます。これだけ提案が集まる秘訣は、日本中の個人デザイナーの空き時間を活用するという仕組みにあります。またデザインだけでなく、商品のネーミングやキャッチコピーなども同様にコンペが可能です。
 日本中の個人から提案が受けられるコンペ形式は、革新的な外注と評されることも多く、実際に当社では大手企業をはじめ約3万社から受注しています。

3・タスク形式
 タスク形式は、非常に細かい単純作業や簡単な入力作業が大量にある場合に、1件十円~数百円程度で、数十件~数千件を一括で発注する方法です。
 特徴は、インターネット上の複数の個人が同時に仕事を行うため、短期間に大量のデータやリストを集めることが可能な点です。例えば、「渋谷区の美容室のリストを作りたい」「AとBという商品どちらが良いと思いますか?」「◯◯の体験談を募集!」といったデータ作成、アンケート、簡単な文章作成といった仕事に最適です。数十件の作業で1~2時間、数百件の作業でも1日程度で終わることが多いです。同時に作業するため、数百件集まった中で重複や不正な作業がある場合もありますが、納品後に承認・非承認が可能なので安心して発注することが可能です。
 3つの発注形式それぞれの特徴を踏まえてぜひ活用してみてください。


執筆者
株式会社クラウドワークス 代表取締役社長兼CEO 吉田 浩一郎

掲載:東商新聞 2014年5月20日号

以上