コスト50% 削減!? 中小企業のクラウドソーシング活用術

第2回 「早い」「安い」「質が高い」

2015年3月3日
東京商工会議所
掲載:東商新聞 2014年5月10日号

クラウドソーシングとは何か。そしてそのメリットと活用方法について紹介します。(全6回)

クラウドソーシングを活用する3つのメリット
クラウドソーシングは外注の新しい形で、従来の企業間取引と異なり、インターネットを活用して非対面のままで個人へ直接依頼する仕組みです。日本には、企業に属さないフリーランスや在宅ワーカーのエンジニア、デザイナー、ライターや事務などの人々が数百万人いると言われています。インターネットにより個人のスキルや空き時間の「見える化」が進む現在、こうしたクラウドソーシングは急速に普及しており、海外では
10年以上前から、国内でもここ2~3年で企業の活用が活発化しています。実際に当社でも既に2万9千社の企業が外注し、15万人の個人が働いています。今回はそんなクラウドソーシングを活用するメリットをご紹介します。

第一のメリット「早い」
 一番のメリットは、外注以来から最短で15分で業務開始という圧倒的なスピードです。従来の企業間の外注と言うと、複数の企業から相見積もりをして稟議をして、という形で中小企業では数日から数週間。大企業であれば1カ月かかることも珍しくありませんでした。また、派遣や転職者の募集でも入社までに1~2カ月かかりました。一方で、クラウドソーシングはインターネット上で個人の同意があればすぐに業務を開始できるので急ぎの仕事に適しています。
 私自身、ちょっとした調査や資料作成、画像加工などの仕事はクラウドソーシングを使います。わずか数千円で外注して、数時間で終わるのでよく活用しています。「急遽来週中にホームページを作りたい」「明日までにこの資料を作成したい」、そんな時にクラウドソーシングがあれば日本中の個人がすぐに業務開始することが可能となります。

第二のメリット「安い」
 そして圧倒的に安価という点も挙げられます。外注依頼する仕事内容にもよりますが、企業に発注するものに比べて概ね2分の1から10分の1ほどになります。過去の実績で見ても、簡単なクイズ形式のiPhoneアプリ開発で5~10万円、チラシのデザインは2~3万円、エクセルのデータ入力などの事務作業であれば2~3千円で依頼可能です。
 当然ながら個人は企業のような営業や管理の人件費、オフィスのコストがかからないため、安価に依頼することが可能です。このような予算では企業であれば赤字になるので受託することは不可能ですが、個人であれば受託可能です。社内の人材が限られている中小企業にはクラウドソーシングが得に好評を博しています。

第三のメリット「質が高い」
 質が高いというのは少し細くが必要です。サイトによりますが、クラウドソーシング上の個人は、企業のように面接を経て入社しているわけではなく、原則自由に登録できます。それゆえ、人材の質は多様で、従来の感覚で外注してしまうと想定と違う、ということになりかねません。
 それではなぜ質が高いと言えるかというと、企業と違いお試し発注が可能という特徴があるからです。「まずは1日だけお願いします」「5000円分だけやってみてください」といった形で頼んでも、インターネット上の個人なので企業と違い営業マンが訪問するコストも要らず気軽に受けてもらえます。従来の企業では、まずは提案書や見積書までで、契約してからでないとその仕事の質を確認することはできませんでした。クラウドソーシングでは、スキルを持つ個人へ直接依頼するので、試で発注して確実に質を確認しながらの外注が可能になります。
 「早い」「安い」「質が高い」と三拍子揃っている外注の新しい形「クラウドソーシング」を、ぜひ活用してみてください。
 次回は3つの発注方式の使い分けについてご紹介します。
きるとあって、アイデア次第で様々な仕事を安価で発注することができるような世の中になっています。


執筆者
株式会社クラウドワークス 代表取締役社長兼CEO 吉田 浩一郎

掲載:東商新聞 2014年5月10日号

以上