1日10分で職場を変える!! 新・片づけ術

第5回 意識と知識で行動が変わる!【清潔】 

2014年8月26日
東京商工会議所
掲載:東商新聞 2013年7月20日号

現代の職場環境の問題を明確にし、「整理」、「整頓」、「清掃」、「清潔」、「習慣」の「5S」をキーワードに職場の片づけ術を紹介します。(全6回)

 今回は「清潔」について解説します。

●「顧客」は誰か?
 営業マンが出先で接する取引先、製品を使う消費者だけが「顧客」ではありません。荷物の運搬業者、面接に来た人、資材を納入に来た人…あなたの職場を訪れる人は、商品の良さや会社のイメージを伝えてくれる可能性があります。SNSなど、匿名で発信する力も持っています。つまり、現代の職場は「開かれた空間」であり、そこでは「見られている」という緊張感と、それに対する戦略が必要になっているのです。

●「見られている」意識
 仕事をしながら、以下のようなポイントに気を配ってみましょう。
〈広げない〉仕事は常に同時並行に進みますが、書類やファイルを広げたまま次に進むと、デスク周辺がすぐに乱雑になり、紛失の機会も増えます。最小限に開く、本当に今必要なもの以外はすぐ閉じ、しまい、コンパクトに仕事を進める習慣を。
〈元に戻す〉特に共通で使うものは、迅速に。実に多くの担当者が「何とかしてほしいが、上司なのでなかなか言えない」と訴えている点です。
〈わざわざ汚さない〉糊や筆記用具がはみ出しそうな時は下に紙を敷く、靴底をマットでよくぬぐって入る、缶飲料は飛ばないように静かに開けるなど。

●「キレイのオーラ」作り
 前回の「清掃」は、汚れ(マイナス)を取る(ゼロに戻す)作業にすぎませんでした。訪れたすべての人に評価してもらうためには、プラスを確実に生み出す必要があります。清潔感を強烈に演出するポイントを実行してみましょう。いずれも、仕事をしながら、通りすがりに、など10秒程度で済ませます。
〈換気〉窓の両端を開けて風を通す、換気扇を回すなどして、一日3回は空気を換えましょう。特に昼食後に。キリッとした緊張感を生み出します。
〈光〉金属、ガラス、プラスティックなどツヤのあるものを、超極細繊維クロス(眼鏡拭き)でピカピカに磨き上げます。入口や応接室の第一印象の部分は特に注意して。
〈ライン〉余分な線を消します。柄物は裏返す、モノが並んだ前の線を一本にそろえる、コード類は隠す、大きな無地のもので覆う、タオルのタグは見せないなど。
〈角度〉モノを置く角度は、デスクのラインに沿って90度、180度に統一します。パンフレット、資格証、商品などをアピールする場合は、45度で手前が低くなるように高さの順に置くなど。
〈広がり〉床にモノを置きっぱなしにしない。席を離れる時は、デスクの上のモノを端に積み上げて広場を作る、靴脱ぎ場の靴を壁際に大きい順にそろえるなど。
〈美白〉コーヒーのシミ、靴の泥跡、スイッチの手アカなどは輪郭を外側にブラシでぼかします。白い扉、白い植木鉢などはさっと拭き、真っ白に。
〈保湿〉ペタンコなものはみすぼらしく見えるので、空気を含ませてふっくらと。マットの毛をブラシで逆立てる、クッションを振ってパンヤを寄せシワを伸ばす、カーテンのドレープに指を差し込んでふくらませるなど。
〈バランスとリズム〉左右対称に配置します。椅子をデスクの中に入れた際の脚の向き、絵画や掲示物、装飾など。
〈手ざわり〉ドアの取っ手、カウンター、応接室のテーブル面、便座など直接人の肌に触れる部分は、超極細繊維クロスでサラサラに仕上げます。

響城 れい(日々キレイ)


執筆者
響城 れい(日々キレイ)
Office W-being代表。ワーク&ライフイノベーター。神戸大学教育学部卒業。20年間にわたりハウスクリーニングの運営に携わる。2,000件以上の現場訪問で、職場環境を改善。また、全国各地での講演や、NHK教育テレビなどへの出演など活躍中。

掲載:東商新聞 2013年7月20日号

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