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健康経営倶楽部マガジン  ≪2019.07.09号≫

2019年7月9日
東京商工会議所
会員交流センター

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          ─健康経営の最新情報が満載!─
   健康経営倶楽部マガジン  ≪2019.7.9 vol.30≫
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本メールマガジンは、健康経営倶楽部マガジンに登録された方、
健康経営アドバイザー研修にお申込みの方に配信しています

≪目次≫--------------------------------------------------------------
■東商からのお知らせ
1.【7月17日(水)12:00申込開始予定】
  「健康経営アドバイザー研修」の申込再開について
                  (東京商工会議所 サービス・交流部)

■健康経営に関するお知らせ
2.健康経営推進にむけた新たな手法
  Well-Being Style「ヘルシーカンパニーを目指す旅」
  ~モニター募集~
                           (株式会社JTB)

3.第26回日本産業精神保健学会
 「コミュニティとメンタルヘルス~働く人のLifeを支える連携と協働~」
             (東海大学医学部看護学科 公衆衛生看護学領域)

■健康経営 実践コラム
4.季節の健康だより
  「熱中症」(第1回/全6回)
                    看護師・中小企業診断士 溝上愛

5.身体活動量を増やす工夫~仕事中にできる体の動かし方~
  「歩き方を意識するだけで活動量アップ」(最終回)
                      健康運動指導士 黒田恵美子
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■東商からのお知らせ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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1.【7月17日(水)12:00申込開始予定】
  「健康経営アドバイザー研修」の申込再開について
                  (東京商工会議所 サービス・交流部)
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東京商工会議所は、健康経営の必要性を伝え、実施へのきっかけを作る人材を
育成するための研修プログラムである「健康経営アドバイザー研修」の申込受
付を、7月17日(水)12:00に再開いたします。
今回の改訂により、受講用テキストは内容を拡充し(120ページ→277ペ
ージ)、認定期間は1年間から2年間に延ばします。
お申込みをご検討されている方は、お忘れないようにお願いいたします。

 ⇒お申込みはこちら
  https://www.tokyo-cci.or.jp/kenkokeiei-club/03/


《研修の概要は以下の通り》
(1)コンテンツ
 ・健康経営の基礎的な知識を体系的に学べ、ワークエンゲイジメント等の最
  新項目を追加。
 ・エキスパートアドバイザーの内容を含むオリジナルテキスト
 (277ページ)

(2)認定期間
  2年間(2年更新)

(3)費用
  8,640円(税込)※クレジットカード、コンビニ決済

(4)受講方法 
  Eラーニング形式による学習

(5)認定要件
  研修修了後の効果測定で7割以上正答 

 ⇒詳細はこちら
  健康経営倶楽部ウェブサイト
  https://www.tokyo-cci.or.jp/kenkokeiei-club/

 【問い合わせ先】
   東京商工会議所 サービス・交流部 会員交流センター
   TEL:03-3283-7670

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■健康経営に関するお知らせ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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2.健康経営推進にむけた新たな手法
  Well-Being Style「ヘルシーカンパニーを目指す旅」
  ~モニター募集~
                           (株式会社JTB)
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健康経営を推進するにあたり、このような課題はありませんか?
・健康施策への従業員の参加率を高めたい。
・従業員の健康意識を変え、主体的に取り組む活動がほしい。
・品質が担保された健康サービスを利用したい。
・社員間のコミュニケーション強化も図りたい。

株式会社JTBは「ヘルシーカンパニーを目指す旅」のモニターツアーを実施
します。本ツアーは、自己効力感が高まる傾向のある旅のシーンで、楽しみな
がら地域資源を通じた健康の三要素(運動・栄養・休養)が体験できるプログ
ラムとなっています。
さらに、旅先における非日常空間と、集団での体験によるグループダイナミク
ス効果を利用して健康への気づきを与え、日常生活における健康的な生活習慣
への行動変容を促す効果が期待できます。
本ツアーは、健康経営を主導する経済産業省が制度設計したヘルスツーリズム
認証取得プログラムより下記の5コースに厳選されており、企業の総務・人事
担当者や経営者に体験してもらう為のモニターツアーに設定されています。

〇コース例
 ・「日本唯一のクアオルトコースを歩く」 (山形県 上山市)
 ・「癒しの森林ウォーク&タラソセラピー」(千葉県 南房総市)
 ・「美しい大自然の中で心身リフレッシュ」(長野県 木曽町)
 ・「瀬戸内たまのHealSeaTrip」(岡山県 玉野市)
 ・「非日常空間・阿蘇で自分を知り・学ぶ」(熊本県 阿蘇市)

〇対象・参加条件
 ・企業の総務・人事・福利厚生・健康事業等の担当者  ※全ツアー共通
 ・ウォーキングができる方(1~2時間) ※ウォーキングツアーの場合
 ・サイクリングができる方(2時間30分)※サイクリングツアーの場合
 

 ⇒お申込み・詳細はこちら
  https://www.jtbbwt.com/tour/healthtourism.pdf
  ※チラシの裏面「申込フォーム」記入の上、株式会社JTB 虎ノ門第二
   事業部宛にFAXまたは、E-mailで送信して下さい。

 【問い合わせ先】
   株式会社JTB 虎ノ門第二事業部
   TEL:03-5539-2827

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3.第26回日本産業精神保健学会
 「コミュニティとメンタルヘルス~働く人のLifeを支える連携と協働~」
             (東海大学医学部看護学科 公衆衛生看護学領域)
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第26回日本産業精神保健学会は、ワーク・ライフ・バランスのとれた、健康
・安全で心豊かな暮らしを持続することができる職場づくり・地域づくりの実
現に向けて、市民公開講座(無料)や様々なプログラムを開催します。
本会はこのようなプログラムに加え、多職種が集う有意義な情報交換の機会と
なっております。

〇日 時 2019年8月30日(金)9時25分~18時20分
            31日(土)9時00分~16時40分

〇場 所 東海大学高輪キャンパス 
     (〒108-0074 東京都港区高輪2-3-23) 

〇プログラム
【無料】
市民公開講座(8月31日(土)15時10分~16時40分) 
「企業の成長×社員の幸せ を実現する3つの方法」
・人を大切にする経営学会 坂本 光司  氏
・藤沢タクシー株式会社  根岸 茂登美 氏
・全国健康保険協会     田中 千恵美 氏
後援:東京商工会議所等

【有料】※参加費は後述
・メインシンポジウム(8月30日(金)10時15分~12時00分)
「職場コミュニティの醸成とポジティブメンタルヘルス」
 東京大学大学院   医学系研究科   川上 憲人 氏
 株式会社日立製作所 人財統括本部   中野 愛子 氏
 甲南大学      経営学部経営学科 北居 明  氏
 慶應義塾大学    総合政策学部   島津 明人 氏
・その他、教育講演、シンポジウムやワークショップなど
※詳細はこちら https://k-con.co.jp/omh26/program.html 

〇事前参加登録・振込締切
 2019年7月10日(水)まで
 ※詳細はこちら https://k-con.co.jp/omh26/registration.html
 ※市民公開講座は無料です。

〇事前参加登録費
・学会
 会員      7,000円
 非会員     8,000円
 学生・大学院生 3,000円
・懇親会     4,000円
 
〇当日参加費
・学会
 会員      9,000円
 非会員    10,000円
 学生・大学院生 4,000円
・懇親会     5,000円
  
〇大会HP トップページ 
 https://k-con.co.jp/omh26/index.html

 【問い合わせ先】
   運営事務局 株式会社ケイ・コンベンション 
  (〒160-0022 東京都新宿区新宿1-27-2 山本ビル2階)
   TEL:03-5367-2382 
   メール:omh26@k-con.co.jp
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■健康経営 実践コラム■ ※従業員の皆様にもご紹介ください
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健康経営の取り組みの一環として、社員の健康リテラシー向上に活用できるよ
う、職場の中でも簡単に取り組める健康づくりに関する知識等を提供するコラ
ムを掲載しております。
社員のみなさまに転送するなど、健康情報の提供を通じて、健康リテラシーの
向上にご活用ください。
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4.季節の健康だより
  「熱中症」(第1回/全6回)
                    看護師・中小企業診断士 溝上愛
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読者の皆様、こんにちは。
今回から、働く人のための「季節の健康だより」と題して情報をお届けしてい
きます。

7月に入り、いよいよ夏の始まりです。まだ体が暑さに慣れていない今の季節
に気を付けたいのが「熱中症」です。

「熱中症」とは、暑い環境で体温調整がうまくできないときに起こる様々な病
態の総称です。かつては熱中症(熱けいれん、熱疲労、熱射病)と日射病(炎
天下で起こる脱水症状)とで程度や病態により分類されていましたが、近年で
は室内で発症する場合も含めて、いずれも「熱中症」と呼ばれています。

●熱中症はどうして起こるの?
―ヒトの体は体温が上がると、汗をかいたり、皮膚の表面から熱を逃がしたり
することで体温を下げようとします。しかし、気温や湿度が高く、風通しが悪
い環境や、脱水や疲労状態の時はこの機能がうまく働かず、体内に熱がこもり
熱中症を起こしてしまいます。特に梅雨明けには急激に気温が上がることもあ
り、7月は熱中症を起こしやすい時期なのです。

●どんな人が熱中症になりやすいの?
―子供や高齢者に加え、屋外や火を扱う職場で働く人やスポーツ時はリスクが
高くなります。熱中症で救急搬送された方をみると約半数は65歳以上の高齢
者ですが、約3分の1は18歳から65歳未満の成人です。

では、働く世代ではどんな時にリスクが高いのでしょうか?
―行動面から見ると、外出や出張などで日中に屋外を移動する方や、立ち仕事
や接客業などで水分や休憩をとりにくい方、体調面から見ると寝不足や疲れで
体調が悪い時、二日酔いや下痢などで脱水傾向の時は要注意です。また、皮下
脂肪が多いと体内の熱が逃げにくいため、肥満傾向の人もリスクが高くなりま
す。

●熱中症の症状とはどのようなもの?
―「立ちくらみ」「筋肉痛・筋肉の硬直」「大量の汗」の自覚症状は比較的軽
症ですが、すぐに応急処置を行いましょう。涼しい場所(風通しのよい日陰や
クーラーのきいた室内など)で体を休め、水分や塩分を補給しましょう。また、
可能な範囲で衣類を楽にしたり、首や体を濡れたタオルで拭いてからうちわな
どで風を送ったり、首や脇の下、太ももの付け根を冷やしたりすることも効果
的です。

「頭痛」「気分の不快感」「吐き気・嘔吐」「だるさ」「けいれんがある」
「ぐったりする」「呼びかけへの反応がおかしい(意識障害)」「まっすぐに
歩けない」「体が熱い」などの症状は重症です。もし、周囲の方がこのような
症状であると気づき、本人は意識がない、もしくは呼びかけに対する反応がお
かしい場合にはすぐに救急車を呼んでください。
意識がある場合はすぐに上記と同様の応急処置を行います。ただし、吐き気や
嘔吐があるときには、すでに胃腸の動きが鈍っていると考えられるので、無理
に水分を飲ませることは避けましょう。自力では水分を取れない場合や症状が
改善しない場合は医療機関を受診しましょう。

●「熱中症予防」5か条
その1:軽く汗ばむ運動を1週間続けて、暑さに強い体作りを。
―通勤時や帰宅後に早歩きなど軽く汗ばむ程度の軽い運動をしたり、入浴で汗
をかいたりすることで「汗をかきやすい」=「暑さに強い」体作りができます。
1日30分を目安に、1週間~10日間続けることで効果が出ると言われてい
ます。水分やミネラルをしっかり取ることで発汗を促すことができ、効果的に
体温調整機能を高めることができます。

その2:こまめな「水分補給」と適度な「塩分補給」を。ただし、コーヒーや
ビールは水分補給にならないと心得よ。
―のどが渇いたなと思うときには脱水症状の始まりです。のどの渇きを感じな
い程度に、こまめな水分補給を心がけましょう。たくさん汗をかいた時には塩
分を含むスポーツドリンクや飴が活躍しますが、普段はノンカフェインでミネ
ラル補給もできる「麦茶」がオススメです。
なお、カフェインやアルコールは利尿作用により尿の量が増え、脱水傾向にな
ってしまいますので、さらに水分補給が必要となります。
※注意:腎臓や心臓等の疾患の治療中で水分や塩分の摂取について制限がある
    方は、主治医の指示に従いましょう。

その3:室内、曇りの日、雨の蒸し暑い日も要注意!「暑さ指標(WBGT,
Wet Bulb Globe Temperature)」の活用を。
―気温は高くなくても、湿度が高い場合や風通しの悪さにより体感温度が上が
ります。そのため、熱中症対策として気温や湿度、周囲の熱環境を取り入れた
「暑さ指数(WBGT)」という指標が注目されています。下記の環境省のウ
ェブサイトで自分がいる環境や地域の数値を調べてみましょう。この値が28
℃以上で、熱中症のリスクが急増することが分かっています。
(環境省 熱中症予防情報サイト)http://www.wbgt.env.go.jp/wbgt_data.php

オフィス内や自宅などの室内では、暑さ指数を調べることが難しいので温度と
湿度を目安にすると良いでしょう。夏場は自分の感覚に頼らず、温湿度計を使
って数値を把握することがおすすめです。営業や出張で外にいる時間が長い人
には携帯用の温湿度計もありますので是非取り入れてみてください。エアコン
を使う時の設定温度は27℃を目安として、室内の温度や湿度が高い時には設
定温度を下げたり、除湿機能を使ったりしましょう。夏に快適な室内湿度は、
55~65%と言われていますが、室温が30℃を超えている場合は湿度50
%でも熱中症のリスクが上がるので温度と湿度両方を下げる必要があります。
また、エアコンだけでなく窓からの日差しを遮る、送風機を使う等の工夫も合
わせ技で行うとより体感温度を下げる効果が上がります。

その4:外出時は風通しの良い服装で、なるべく日陰を選ぶ。日傘やうちわ等
を活用して、体温を上げない工夫を。
―首元には太い血管があるので、濡れタオルなどで拭いて風を送ると体温を効
果的に下げられます。体調の変化を感じたら休憩を取れるよう、時間にも余裕
を持って行動しましょう。

その5:熱中症予防は寝るときから。
―睡眠不足からくる体調不良や食欲不振も熱中症の原因の一つです。
寝ている間の熱中症予防としてはもちろん、日中の熱中病予防として、エアコ
ンや扇風機を上手に活用して暑い夏でも安眠を確保しましょう。エアコンの風
が直接当たるのが気になる人は、風量を分散するためエアコンに向けて送風機
を使う、寝る2~3時間前からエアコンで部屋を冷やしておくなどの方法も是
非試してみてください。

さて、熱中症対策について、具体的なイメージを持てましたでしょうか?
今年も暑い時期は続きそうです。どうぞ、夏のはじめからケアを徹底して、元
気に過ごしていきましょう!

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5.身体活動量を増やす工夫~仕事中にできる体の動かし方~
  「歩き方を意識するだけで活動量アップ」(最終回)
                      健康運動指導士 黒田恵美子
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健康運動指導士の黒田恵美子です。
がんばらなくても、意識を少し変えるだけで活動量が上げられる工夫をお伝え
してきましたが、いよいよ今回で最終回となりました。今回は「歩き方」を変
える提案です。

●歩くことの健康効果
歩くことは、最も簡単にいつでもできる有酸素運動です。平成30年度にスポ
ーツ庁が行った「スポーツの実施状況等に関する世論調査」で、この1年間に
実施したスポーツを聞いたところ、トップが「ウォーキング」で、62%であ
ったことがわかりました。ウォーキングが健康に良いということは認知され、
会社や自治体でも積極的に歩数を増やすことを勧めています。
健康効果が上がる条件として、1日の総歩数が8,000歩から10,000
歩くらいで、20分から30分程度は速歩をするとよい、といった数値目標が
出ています。
しかし、最近、歩きすぎの害もみられるようになってきました。歩数が多すぎ
ると防ぎたいはずの動脈硬化を進めてしまうなどという報告がありますが、ひ
ざ痛や腰痛、足の痛みに見舞われてしまうということも起こります。そこで、
身体を痛めないで健康度を上げ、さらにきれいな身体を作る「歩き方」をご紹
介します。このような歩き方は、ケアしながら一生歩ける体を作る「ケア・ウ
ォーキング」(※)と呼ばれています。
※「ケア・ウォーキング」は一般社団法人ケア・ウォーキング普及会の登録商
 標です。

●歩き方(フォーム)を意識して歩こう
健康効果を上げる条件は、歩数と速さです。同じ歩数でも、ぶらぶら歩いてい
るよりもしっかり速歩で歩いている方が得られる健康効果が増えるのです。歩
幅が広げられるようになると体幹のインナーマッスルである腸腰筋がよく使わ
れるので、姿勢が良くなったりウエストの引き締め効果なども期待できます。
そこで、歩数を増やすことだけでなく速く歩けるようなフォームにすることが
効果への早道になります。歩きの量と質を高めていきましょう。
特に、時間がなくて歩数を増やすことが難しい方にとっては歩き方を改善する
だけでも何らかの効果は期待できるのです。

●立ち姿勢づくり
歩行は、立っている姿勢をそのまま前に進める動作です。ですから、まず、普
段からより良い姿勢で立っておく習慣づけが大切です。
どこでもできる簡単なチェック法と直し方があります。
姿勢を変えずに顔だけを下に向け、下の方を見ます。その時に、何が見えます
か。だいたい良い姿勢で立てていれば、胸、お腹、足の甲の3か所が見えます。

●自分の姿勢の特徴は?
上から見て、お腹が一番多く見えて、足の甲がほとんど見えないのは「下腹ぽ
っこりタイプ」と呼んでいます。胸(胸郭)よりも下腹(骨盤)が前に出てい
るもので、男性や高齢者、今の若い世代に多い立ち方です。
もう一つが、胸がよく見えるのにその下があまり見えないもので「胸張りタイ
プ」と呼んでいます。バストが大きい女性、大胸筋を強化しているスポーツ選
手、良い姿勢をしようとして胸を突き出したり肩を無理に引いている方などが
これに当てはまります。
これらはいずれも腰を痛める立ち方です。このような姿勢で日々歩いていると、
将来的に「変形性腰椎症」を起こし、「坐骨神経痛」などが起こって脚が弱っ
てしまうといったことにもつながります。姿勢の改善は、見た目の美しさだけ
でなく、長い目で見ると脚を守ることにつながるので、とても大切なことです。

●良くない姿勢を直しましょう
それぞれに直し方があります。
「下腹ポッコリタイプ」の方は、股関節に手を当てて、お尻を少し後ろに引き、
ほんの少し前傾する感じにしていって、足の甲が見えたところで止めます。そ
のまま顔を上げると骨盤の位置が修正されています。
「胸張りタイプ」さんは、胸に手を当てて、ふーっと息を吐き、少し猫背にす
る感じで背中の緊張をとります。下を見て足の甲が見えてきたらそこで止めて
顔を上げます。前に出ている胸郭の位置が直ります。
いずれのパターンも、直したときに「こんなに前かがみ?」と感じるようです
が、日本人の9割くらいが指が地面に下りていない「浮き指」で、後ろ重心に
なっていることが多いです。足の指を下ろす意識も大切です。
普段から、信号待ちや電車を待っているときなど、立っているときに姿勢直し
をしておきましょう。そこから1歩足を前に出したら歩行になります。

●「腕を平行に、やや後ろに」振って歩く
動作の改善は、普段歩きの時から意識しましょう。歩き方をよくするのに1番
簡単なのは、「腕を振る」ことです。
振り方にポイントがあります。身体に対して腕を平行に振ることです。すると、
足が自分の前に引いた一直線を左右からはさむように出ます。
女性は、横にお尻が揺れるモンローウォークになっていることが多いのですが、
この時に腕はかき分けるように斜めに振れています。それをまっすぐに振るよ
うに直すだけで、お尻の横揺れが減り、その分前に進むようになり、速度が上
がります。
逆に、腕が前で左右に広がって後ろで狭くなっているような振り方をすると、
反りすぎのがに股になってしまいます。男性は要注意です。
もう一つは、腕を前に振り上げないこと、どちらかというと後ろに意識して振
ることです、これで重心が前に乗るようになり、歩幅が広がって速度が上がり
ます。
「腕を平行に、やや後ろに」というポイントを押さえるだけでも普段歩きが立
派なウォーキングに変わります。普段歩きでは荷物を持っていることが多いの
で、荷物持っていない片手を振り、5分経ったら荷物を持ち替えて反対の手を
振るようにしましょう。
そして、休日など、たまには両手を振って歩いてみましょう。足が大きく前に
出て歩幅が広がり、速度が上がり、ひざや腰に負担がかからず、さっそうとき
れいな歩き方に変わるのを感じるでしょう。

6回のお付き合いをありがとうございました。働き盛りの間は仕事の中ででき
ることを工夫して体調を整え、体力、健康度を落とさないでいきましょう。い
つか仕事を終えたとき、自由な第2の人生を大いに楽しめるように、将来の自
分に投資しておこうではありませんか。

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※健康経営はNPO法人健康経営研究会の登録商標です

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≪発行≫東京商工会議所 サービス・交流部
    東京都千代田区丸の内3-2-2 丸の内二重橋ビル6F
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