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健康経営倶楽部マガジン  ≪2019.05.14号≫

2019年5月14日
東京商工会議所
会員交流センター

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           ─健康経営の最新情報が満載!─
   健康経営倶楽部マガジン  ≪2019.5.14 vol.28≫
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本メールマガジンは、健康経営倶楽部マガジンに登録された方、
健康経営アドバイザー研修にお申込みの方に配信しています

≪目次≫--------------------------------------------------------------
■東商からのお知らせ
1.【お詫びとお知らせ】
  「健康経営エキスパートアドバイザー研修」申込開始の延期のお知らせ
                  (東京商工会議所 サービス・交流部)

2.【6月18日(火)開催(参加無料)】
  東京商工会議所・アクサ生命共催 経営者のための健康経営セミナー
                  (東京商工会議所 サービス・交流部)

■健康経営 実践コラム
3.女性の活躍をサポートする健康経営のヒント(第4回/全5回)
  「~女性のがんについて~」
                    看護師・中小企業診断士 溝上愛

4.身体活動量を増やす工夫~仕事中にできる体の動かし方~
  「立ち姿勢を整える 良い姿勢で立つ」(第4回/全6回)
                      健康運動指導士 黒田恵美子

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■東商からのお知らせ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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1.【お詫びとお知らせ】
  「健康経営エキスパートアドバイザー研修」申込開始の延期のお知らせ
                  (東京商工会議所 サービス・交流部)
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5月15日(水)に申込開始を予定しておりました「健康経営エキスパートア
ドバイザー研修」は、申込管理システム上の事情により開始時期を5月29日
(水)に延期させて頂くこととなりました。

申込を予定されていた皆様におかれましては、多大なご迷惑をおかけいたしま
すこと誠に申し訳なく、深くお詫び申し上げます。

また、これに合わせまして、申込締切日も6月12日(水)に延期させていた
だきます。

なお、テキストの発送時期(6月中旬)および知識確認テストの実施期間(7
月19日~7月28日)については、変更ございません。

お待ちいただいている皆様には、大変ご迷惑をおかけ致しますこと、重ねて心
よりお詫び申し上げます。

<申込期間>
(変更前)5月15日(水)~6月5日(水)
  ↓
(変更後)5月29日(水)~6月12日(水)

 【問い合わせ先】
   東京商工会議所 サービス・交流部 会員交流センター
   TEL:03-3283-7670

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2.アクサ生命保険株式会社・東京商工会議所共催
  【6月18日(火)開催(参加無料)】経営者のための健康経営セミナー
                  (東京商工会議所 サービス・交流部)
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従業員の健康管理・健康づくりの推進は、単に医療費という経費の節減のみな
らず、生産性の向上・従業員の創造性の向上・企業イメージの向上等の効果が
得られ、かつ、企業におけるリスクマネジメントとしても重要です。本セミナ
ーでは健康経営についての理解を深め、実践的な取り組みをご紹介いたします。


○日 時 2019年6月18日(火)13時30分~16時00分

○場 所 東京商工会議所 5階 RoomA3-5
    (千代田区丸の内3-2-2 丸の内二重橋ビル)

○テーマ
・基調講演 少子高齢化を勝ち抜く健康経営
       稲田社労士事務所・東京管理協会 
       所長 稲田 耕平 氏

・事例紹介 サイショウ.エクスプレスの健康経営【取組み事例】
       サイショウエクスプレス株式会社 
       専務取締役 齋藤 敦士 氏           
     
      サンシン電気の健康作り・健康経営の取り組み 
       サンシン電気株式会社 
       管理部長 真船 悠子 氏 

・情報提供「東京都職域健康促進サポート事業」について
       東京商工会議所 サービス・交流部 会員交流センター
       所長 中村 友樹
     
     社員の幸せを第一に考えた健康経営サポートを目指して
      アクサ生命保険株式会社 
      健康経営エキスパートアドバイザー 樋口 功 氏                   

○定 員 80名
     ※申込者多数の場合は抽選

 ⇒お申込み・詳細はこちら
  http://event.tokyo-cci.or.jp/event_detail-94078.html

 【問い合わせ先】
   東京商工会議所 サービス・交流部 会員交流センター
   TEL:03-3283-7670

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■健康経営 実践コラム■ ※従業員の皆様にもご紹介ください
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健康経営の取り組みの一環として、社員の健康リテラシー向上に活用できるよ
う、職場の中でも簡単に取り組める健康づくりに関する知識等を提供するコラ
ムを掲載しております。
社員のみなさまに転送するなど、健康情報の提供を通じて、健康リテラシーの
向上にご活用ください。
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3.女性の活躍をサポートする健康経営のヒント(第4回/全5回)
  「~女性のがんについて~」
                    看護師・中小企業診断士 溝上愛
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読者の皆様、こんにちは。
本コラムでは「女性の活躍をサポートする健康経営のヒント」として、女性特
有の健康課題についての情報をお送りしています。

女性の働き手は今後も企業経営において鍵となってくると考えられ、女性の健
康に対する取組みにより、企業の更なる活性化につながると考えられています。

第4回は「女性のがん・女性に多いがん」についてです。
前回までに引き続き、女性の健康課題への対策について、A社長、B社長、C
社長の質問にお答えしていきます。

〇女性のがんについて
B社長 「女性のがんといえば、乳がんや子宮がんですよね。がんは年齢を重
ねた人がなるイメージだけど、働く女性も気を付けた方がいいのかしら。」

―確かに、がんにかかる割合は男女ともに50代から増加し、高齢になるほど
高まります。男女別に見ると、30代後半から40代では女性の方がやや多く
なります。また、部位別に見ると、女性のがん全体では乳房の割合が最も多く、
さらに、40代では約6割以上、50代では約5割以上が乳房、子宮、卵巣な
ど女性特有の部位です。
乳がんにかかる人は30代から増加し、40代後半から50代前半でピークを
迎え、その後は次第に減少します。また、子宮頸がんは20~30代、子宮体
がんは更年期以降、卵巣がんは40歳以降に、それぞれ発生しやすいと言われ
ています。

〇予防と早期発見
C社長 「なるほどね。働く年代の女性にとって女性特有のがんのリスクがあ
ることはわかったよ。がんの予防とか、早期発見にはどうしたらいいのかな。」

―がんの予防として、「禁煙」「節酒」「食生活」「身体活動」「適正体重の
維持」の5つの生活習慣に気を付けることでリスクが下がると言われています。
(※1)。これは、健康経営の取組とも関連していますね。ただし、女性特有
のがんではホルモンや感染の影響による場合もあるため、早期発見のためにが
ん検診の受診が重要です。乳がん検診は40歳以上、子宮頸がん検診は20歳
以上で、それぞれ2年に1回の間隔で検診を受けることが推奨されています。
多くの市町村で費用負担があるので、個人の負担は一部で受けられます。


○職場での対応
A社長 「もし、社員から『がんと診断された』と報告を受けたらどうしたら
いいのかな。」

―報告を受けた場合、会社として、まずは就業規則や休業に関する制度、健康
保険組合の傷病手当制度等について情報提供を行い、本人の状況と、生活や仕
事に関する本人の意思を確認して対応していく必要があります。
医療技術の進歩により、かつては「不治の病」とされていたがんも「長く付き
合う病気」に変化しつつあります。がんになると、一定期間の休職が必要にな
ることやこれまでと同じ職場や業務では働き続けることが難しい場合もありま
すが、働く世代でがんの診断を受けた場合、治療を受けながら働いたり、治療
後に職場復帰する例も徐々に増えてきています。働くことは本人にとって生き
がいの一つであったり、治療後に復帰する職場があることは心の支えとなり安
心して治療を受けることにつながることもあります。仕事を「負担」や「スト
レス」ではないかと決めつけず、本人の意思を確認する必要があります。

B社長 「本人の話を聞く時は、何をどう聞いたらいいのかしら」

―病状や治療に関しては、細かなことまで把握する必要はありません。職場で
必要なのは、いつ、どのくらい休職する必要があるのか、また、働くうえで治
療の副作用や体調面でどのような影響があり、配慮が必要なのかということな
どです。

B社長 「治療しながら仕事を続けたいと言われたら、社内の様々な調整が必
要だし、会社側は計画的な対応が必要そうだけど…」

―治療と仕事の両立支援について、厚生労働省がガイドラインを策定していま
す(※2)。ガイドラインによると、両立支援は労働者の意思表示により取り
組むもので、事業者側の産業保健スタッフや人事労務担当者は、主治医と情報
共有など連携を取りながら、治療や就業上の措置、治療への配慮の具体的内容
や実施時期、期間、フォローアップ体制などを盛り込んだ両立支援プランを作
成します。作成に当たって意見書の情報で足りない情報があれば、労働者本人
の同意を得た上で、産業保健スタッフや人事労務担当者が主治医から情報を収
集することもできます。
詳しくはウェブ上で公開されている情報を参考にしたり、がんの相談窓口「が
ん相談支援センター」(※3)へ相談してみてください。がん相談支援センタ
ーは全国に438施設あり、どなたでも電話や対面で相談できます。

(参考情報)
※1「がん情報サービス」
   https://ganjoho.jp/public/index.html
※2「事業場における治療と仕事の両立支援のためのガイドライン」
   https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/000490701.pdf
※3「がん相談支援センター」
  (リンク先から最寄りのセンターを探すことができます)
   https://hospdb.ganjoho.jp/kyotendb.nsf/fTopSoudan?OpenForm

C社長 「今はまだ対象になる人はいないけど、見ておくよ。がん治療の支援
は社内外との連携が必要になることが分かったよ。」

―がんと診断された方には治療中だけではなく、職場復帰後の業務についても
体調を見ながら調整し、徐々に行っていく必要があります。がんの治療と仕事
の両立支援を行う場合、社内の周囲の人へも負荷が一時的に増えたり、業務上
の調整が必要になります。そのため、状況に応じて情報開示をして理解を得る
よう努めたり、負担が過度にならないよう配慮が必要です。
様々な疾患の中でもがんは特に経過や治療方法、本人の体調は個人差が大きい
為、過去の事例に縛られず、職場でどのような対応をするかということはケー
スバイケースでの対応が求められることを、どうぞ心に留めておいてください。
また、治療に関することは個人情報です。業務上必要な場合でも社内で情報共
有する際には、「誰と」「何を」「どこまで」共有するのか、本人と、必ず確
認してから行いましょう。

A社長 「がんは女性に限らず対策が必要だろうから、参考になったよ。こう
して情報があれば会社として対策もとれそうだ。」

―病気についての自身の理解や職場の理解・支援体制について情報不足なため
に、離職者を出してしまうのは非常にもったいないことです。がん検診の受診
を呼びかける、がんなど大きな病気になった時の社内の対応や利用できる制度
などについて情報提供を行うといったことならば、すぐにでも取り組めるので
はないでしょうか。また、長期的には、業務が属人的にならないように業務を
ローテーションしたり、マニュアル作成などを通じてお互いの業務をカバーし
あえる体制づくりをしていく取組もできるのではないでしょうか。そして何よ
り、日頃から相談しやすい環境や関係性を築いていくことで、報連相が円滑に
なされ、いざという時に早期発見・早期対応が出来る状態を目指していきたい
ですね。

今回ご紹介した情報が、働きやすい職場づくりにお役に立てばと思います。
以上、読みいただきありがとうございました。
次回は「不妊・妊活」について取り上げます。

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4.身体活動量を増やす工夫~仕事中にできる体の動かし方~
  「立ち姿勢を整える 良い姿勢で立つ」(第4回/全6回)
                      健康運動指導士 黒田恵美子
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健康運動指導士の黒田恵美子です。
健康のために行う運動は、がんばらないで習慣づけることがカギになります。
そのためには、自分に負荷を課すというよりも、自分を楽にするために行うも
のだという発想の転換が大切です。生活の中で多いのは「立つ」「座る」「歩
く」などの時間でしょう。今回は、より良い姿勢で立つということの提案です。

立ち仕事で立っている時間が長い方や通勤で電車やバスを使っている方は、立
ち姿勢を意識するだけでも筋肉が活動し、腰痛や肩こりを減らしたり、よい体
型を保つことができます。忙しいのであればなおさら。立っている時間を有効
に使いませんか。

●立つということ
私たちは、この小さな2つの足裏の上に絶妙なバランスで立っています。これ
を可能にしているのは全身にある「抗重力筋」です。抗重力筋とは、1つの筋
肉の名称ではなく、立位を保つために働いている筋肉のことを総称しています。
名前の通り、重力に抵抗しているわけですから、ただ立っているだけでも筋肉
はしっかり活動をしています。しかし、良くない姿勢で立っていると、がんば
りすぎる筋肉と休んでしまう筋肉ができてアンバランスになり、骨格にはゆが
みが起こってしまいます。それが慢性的にとれないコリや関節痛、筋力の弱り
につながっていきますので、より正しい使い方をすることが大切なのです。

●「アライメント」を意識して立ちましょう
筋肉を正しく使って、運動器の健康度を上げ、腰痛や肩こりなどの不調を減ら
し、かっこよく美しく立ちましょう。
「正しい姿勢」とは、見かけが良いのではなく、「アライメント(骨の配列)」
が正しいことを言います。つまり、良い姿勢とは「良いアライメント」で立つ
ということになります。

●より良いアライメントで立つ
正しいアライメントでは、背骨はS字カーブを描いています。首は前に反り、
胸の辺りは後ろにふくらみ、腰で反って尾てい骨が少し前に丸まります。この
時に横から見ると、下記の関節の5つの点が一直線になる立ち方をしています。
(1)耳のやや後ろ
(2)肩先の前の方
(3)大転子(足の付け根)のやや後ろ
(4)ひざ関節のやや前方
(5)くるぶしより少し前 です。
しかし、これを自分で確認することができません。鏡に横向きに立って見たと
しても、横を向くと耳の位置が見えなくなるからです。

●簡単な姿勢チェックの仕方
そこで、普段の生活で、簡単により良いアライメントに近づけるためにいつで
もどこでも確認できる方法をご紹介します。
1.何気なく立って、首だけを曲げるように下を見ます。
2.胸、下腹、足の甲の3点がどう見えるでしょう
3.より良い姿勢であれば、胸、下腹、足の甲が見える感じです。
4.胸が見えて足の甲が見えないのは「胸張りタイプ」で、胸の張りすぎや腰
  の反らせすぎです。直し方は、胸に手を当てて息をはぁっと吐きながら少
  し背中を丸め気味に緩め、甲が見えたところで止めて顔を引き上げ、正面
  を見ます。
5.下腹が見えて足の甲が見えないのは「下腹ポッコリタイプ」です。直し方
  は、股関節に手を当てて、ほんの少しだけお辞儀をするようにお尻を引き
  ます。胸、下腹、足の甲が見えたらそこで止めて顔を引き上げ、正面を見
  ます。
6.どのタイプでも、仕上げに肛門を締めるようにします。すると、骨盤を支
  えるインナーマッスルなどの筋肉が働き、下半身が安定しますので、上半
  身は楽になります。
  胸張りタイプと下腹ポッコリタイプは、首肩こり、腰痛を起こしているこ
  とが多いものです。若いうちは筋肉の張りを感じるだけであったり、筋膜
  に炎症を起こす程度で済みますが、長い間この姿勢を続けていると、徐々
  に筋肉のこわばりと共に骨の変形が起きてきます。腰椎すべり症、脊柱管
  狭窄症などの変形性腰椎症と言われるものは、姿勢の悪さが大きな原因に
  なっているといえるでしょう。

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≪発行≫東京商工会議所 サービス・交流部
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