歴代の受賞企業紹介

勇気ある経営大賞

優秀賞:株式会社旅籠屋|第9回選考結果

代表取締役
甲斐 真
所在地
東京都台東区寿
資本金
1億円
従業員数
84名(パート・アルバイト除く)
創業
平成6年
事業の概要
ロードサイドホテルチェーン「ファミリーロッジ旅籠屋」の経営

授賞理由

  • シンプルで自由な旅行スタイルを提案し、欧米にあるMOTELに倣い、車で旅する人が誰でも気軽に利用できる、日本初の素泊まりロードサイドホテルの事業化に成功。創業時の理念である「快適・シンプル・周囲への貢献」を重視し、様々な規制に対しても、手間を惜しまず、真摯な説明と対話を繰り返し、正攻法で一つ一つ実現していったこと。
  • 高速道路のSA・PA内における宿泊施設の必要性を長きにわたり提言し、日本道路公団の分割民営化を契機に、実現化に向け本格的に着手。地元自治体や諸官庁との調整に多大な労力と時間を要したが、平成20年に2店舗をオープンし、高速道路の利便性に大きな可能性を切り拓いたこと。

企業紹介

起業のきっかけは、留学帰りの友人から聞いた「アメリカでは安くて広く気軽に泊まれるモーテルが大変便利だった」という話だ。当時まだ会社員だった社長が、何故そのような業態が日本に無いのか?と疑問を持ち、事業を起こす決意をした。
同社は、欧米にあるモーテルに倣い、食堂・温泉・売店・娯楽施設などの付加的なサービスを排除し、宿泊機能に特化。これにより、家族4人で一泊1万5百円~というリーズナブルな価格で宿泊できる、今まで日本に無い新しい汎用ロードサイドホテルチェーンを構想し、3年後、遂に日光鬼怒川に第1号店をオープンさせた。1号店の黒字化により、2号店の設立に向けた銀行による資金調達を図るも、同社の信用は思いのほかまだ低く実現できなかった。そのような中、開設後間もないグリーンシート市場へ登録。個人投資家説明会で事業説明を行い、小口ながらも多数の融資を受けられた事が、その後の多店舗展開への弾みとなった。ビジネスホテルや観光ホテルとの差別化を行い、1人でも家族でも同じ部屋に宿泊できる同社の小規模な施設は、ニッチ市場でのオンリーワンと言える。
また同社は以前より、高速道路は日本最大最長の幹線道路であり、安全かつ快適な長距離ドライブのため、サービスエリア内の宿泊施設の必要性を強く提言していた。日本道路公団の分割民営化後を契機に、新ビジネスとして実現化に向け本格的に着手。地元自治体や諸官庁との調整に多大な労力と時間を要したが、3年後の平成20年に2店舗をオープンする事が出来た。稼働率は平均70%以上と高く、高速道路の利便性や活用方法に大きな可能性を切り拓いている。
フランチャイズ展開をせず直営出店を基本とするため、展開スピードは緩やかながらも、高速SA・PA内を含め全国30数店にまで業容拡大を図っている。利用者は延べ120万人を突破しており、同社が提案する「シンプルで自由な旅行スタイル」は、確実に拡がっていくであろう。

高速道路内への初出店(壇之浦PA店)
高速道路内への初出店(壇之浦PA店)

付加的なサービスを排したラウンジ

付加的なサービスを排したラウンジ

全店統一されたシンプルな客室

全店統一されたシンプルな客室

喜びの声

「シンプルで自由な旅と暮らし」を提案し続けます

ライフスタイルや生活の質の向上に直接大きな影響を与えるサービス業の価値に注目いただいたことを嬉しく思います。全国への出店を実現し、年配のご夫婦を含め多様な方々に気軽に活用いただく基盤施設となることを目指しております。

(株式会社旅籠屋/甲斐 真 社長)

お問い合わせ
東京商工会議所 中小企業部03-3283-7644