中丸花苑

日本には14世紀から15世紀に確立された華道という伝統的な芸術があり、花や様々な植物を美しく飾る芸術です。ちょうど同じ時期に、花の流通が成立されたと言われています。そして19世紀ごろに、花問屋ができ始め、現代の花市場とお花屋さんという商売の基礎が出来上がりました。しかし、200年弱の歴史の中で、長くお花屋さんを続けていくことは非常に稀です。当店のように60年以上の歴史を持っており、三代目に入るというのは、近年のお花屋さんでは非常に珍しいです。

良いお花を仕入れているだけでは、長く経営を続けることはできないかもしれません。ここでは、現代社会のニーズを合わせた造花も提供しています。造花というのは、本物のお花に似せて作られたお花のことです。室内装飾や装身用、食品装飾用、葬祭用供花などに使われています。近年造花の品質が向上しており、本物そっくりで枯れないため、海外では非常に人気となっています。このようなニーズを満たすため、中丸花苑では造花を自らデザインし、販売しています。一般的なお花屋さんではあまり造花を取り扱っていないし、取り扱っていても、業者がデザインした既製品を販売しているので、お客様のニーズに合わせデザインするお花屋さんは非常に珍しいです。さらに、造花だけでなく、プリザーブドフラワーも取り扱っています。プリザーブドフラワーとは、生花に特殊加工を行い、花本来の風合いやみずみずしい感触を与え、一般の生花よりも長く楽しむことができるお花です。生花のほか、造花・プリザーブドフラワーまでも豊富に取り扱っているのは、相当珍しいです。

生花のアレンジメントから、造花やプリザーブドフラワーまで、あらゆるお花を全て当店でデザインしています。このようなことができるのは、オーナーに実力があるからです。日本の国家資格であるフラワー装飾技能士1級を有し、イギリスの伝統的なフラワーデザイン学校にも留学したため、日本と海外のフラワーデザインを詳しく知り、お花に関する知識も相当豊富です。