クラウドファンディング活用術

第1回 クラウドファンディングって何?

平成28年2月2日

 「クラウドファンディング」という言葉を聞き身構えたり、横文字は苦手だと、ECやインターネット広告が登場した時と同じ反応を示した方は、今回はまだ先駆者になれるチャンスです。本連載では、ヒット商品を生むためにクラウドファンディングが果たす重要な役割をご紹介します。

 元々クラウドファンディングとは「Crowd(群衆)」×「Funding(資金調達)」の新語でした。新しいアイデアがCrowdの中にいるターゲットユーザーにとって作って欲しいものの場合、Fundingが成り立つもので、何にでも利用できるわけではありません。

 基本的な仕組みは、・作り手は作りたいものがどんなものなのかネット上でプレゼンし、・ユーザーは作って欲しいと思ったものにお金を出す、・作り手は作る前に手元に入ったお金を使って、作りたいものを作れる、・お金を出した人は出来上がった商品がもらえる、の流れになります。成功に必要な要素は、○A商品のターゲットユーザーが強く作って欲しいと願う商品か?○B作ろうとする商品に、新しい、もしくは人に言いたくなる面白いコンセプトが存在しているか?の2点です。

 毎月500前後の相談が私が代表を務めるMakuakeというプラットフォーム経由で来ますが、その中に事業の運転資金や設備投資資金を集めたいという相談が多数あります。残念ながら、こうしたプランはお金の出し手となるユーザーにとって無関係のものなので、当然○Aにも○Bにも該当せず、誰もお金を出してはくれないのです。○Aと○Bが非常に重要で、消費者向けの商品やお店、コンテンツ産業などに極めて適した仕組みなのですが、最近では特にハードウェアやファッション、文具、食品、玩具などのメーカーがこの仕組みに強い興味をもっています。

 われわれは何千というアイデアと向き合ってきて、メーカーにとって一番の課題は、新商品の開発資金の捻出以上に、「考えた商品アイデアがターゲットに絶対ウケる!」という確証が無いことだということがわかりました。クラウドファンディングの仕組みがこれを解決できると気づき始めたメーカーが続々と現れ、リスクを大きく下げながらヒット商品を生み出しています。

 クラウドファンディングは、実際に商品を作る前に予約販売していることと同じです。そして、ユーザーも買い物をしている感覚で利用することがほとんどです。つまり、「作ろうとしているものを消費者が買うかどうかという本気の反応を、製造開始前に確認する」ことができるという訳です。ユーザーの反応が良ければ、市場に受け入れられたという証拠となり、本格流通展開を加速できます。

 逆に、ユーザーの反応が思ったようなものでなければ、本格製造を開始せずに、ブラッシュアップするか他のアイデアに変えることが可能です。

 思い込みでリスクを取り大量の在庫を抱えた後で、市場に受け入れられないことが分かって後悔するという事態は想像するだけでゾッとします。実は、一般の新商品の開発は、このゾッとする事態が起こる可能性が極めて高い方法で行われています。これが、思い切った新商品を出しづらくしている最大の要因であり、逆にこれが払拭できれば世の中のユーザーの心を踊らせる新商品が次々と出せるはずです。


執筆者
中山 亮太朗
サイバーエージェント・クラウドファンディング社長。クラウドファンディングの購入型プラットフォーム「Makuake」を運営。

掲載:東商新聞 2015年9月10日号




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