始めよう!知的資産経営 自社の強みを“見える化”

第1回 知的資産経営とは何か

平成26年7月8日

知的資産経営とは、知的資産(=「強み」)を把握し、それを活かして業績(企業価値)向上に結びつける経営です。知的資産経営報告書の作成とその活用事例について紹介します。(全5回)

1. 重視されている経営資源は何か
 企業は、厳しい経済環境にあって、競争力をいかに強化していくのかが問われています。
 優れた企業競争力を発揮していくためには、限りある経営資源を的確に活用していく必要があります。「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」といわれる経営資源の中で、今日、重視されている経営資源とは何でしょうか。
 2009年の中小企業白書によれば、中小企業の経営者が最も重要と考える経営資源は、次のグラフのとおりでした。
 それによれば、人材や技術、企業イメージ・ブランド、情報といった、「モノ」「カネ」以外の要素が、全体の9割近くを占めていることがわかります。

2. 知的資産とは
 「モノ」「カネ」以外の経営資源は、①きまりきった「形」をもたない、②情報開示の観点からみると、財務諸表では表されない、という特徴を持ちます。
 知的資産とは、「従来のバランスシート上に記載されている資産以外の無形の資産であり、企業における競争力の源泉である、人材、技術、技能、知的財産(特許・ブランドなど)、組織力、経営理念、顧客とのネットワークなど、財務諸表には表れてこない目に見えにくい経営資源の総称」です。なお、知的資産と知的財産は、別な概念(知的資産の方がより幅広い概念)であることに注意する必要があります。

3. 知的資産を活かす
 知的資産経営とは、自社の知的資産(=「強み」)をしっかりと把握し、それを活かすことで業績(企業価値)の向上に結びつける経営です。
 きまりきった「形」を持たない知的資産は、そうであるが故に、マネジメントが不徹底になりがちです。まずは自社の知的資産をしっかりと把握することが出発点になります。そのためには、知的資産を人的資産、構造資産、関係資産という分類によって整理すると効果的です。
 また、「強みを活かす」といえば一見あたりまえのようですが、これを本当に実効性のあるものにするためには、さまざまな工夫が必要です。知的資産経営では、業績評価指標(KPI)を活用してマネジメントしていくことを推奨しています。

4. 知的資産の「見える化」
 知的資産は、財務諸表には表れません。せっかくの自社の「強み」をステークホルダー(利害関係先)に知らしめないことは、経営的な損失です。知的資産経営では、知的資産経営報告書という形で、積極的に自社の「強み」をアピールし、ステークホルダーとの良き関係づくりに活かそうとするのが特徴です。

 次回は、知的資産経営報告書を中心に説明します。


執筆者
中小企業診断士 土田 健治

掲載:東商新聞 2013年2月10日号




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