コスト50% 削減!? 中小企業のクラウドソーシング活用術

第4回 個人の新しい働き方が到来

2015年3月17日
東京商工会議所
掲載:東商新聞 2014年6月10日号

クラウドソーシングとは何か。そしてそのメリットと活用方法について紹介します。(全6回)

今回は、クラウドソーシングにより新しく生まれている
ワークスタイルについて紹介します。インターネット上で仕事を発注・受注できるクラウドソーシングは、企業側だけではなく、仕事を受けて働く個人にも大きな変化をもたらしています。

■時間と場所にとらわれない働き方
 企業に属する正社員は仕事が保障されていますが、退社して個人事業主になると仕事の保障はありません。全てゼロから自分で営業をして取引
先を獲得しなければならないため、対面でのコミュニケーションが苦手だと仕事を取ることが難しい、あるいは取れたとしても遠く離れた取引先とは物理的に不都合なことが多くありました。
 ところが、クラウドソーシングはインターネット上で仕事が完結するので、非対面で交渉でき、時間や場所にとらわれません。われわれが運営しているサービスでは3万社以上の企業から累計90億円程度の仕事の依頼がありますが、東京以外に在住の受注者が契約している仕事は全体の約70%、発注者も受注者も東京はわずかに13%しかありません。クラウドソーシングで日本の地域活性化に貢献することができるとも言えます。また日本だけでなく、世界70カ国の国でも活用されています。時間と場所にとらわれない、まさに次世代のワークスタイルが実現されつつあるのです。

■最高年齢85歳の方が稼いでいる!?
 クラウドソーシングには年齢も関係ありません。クラウドワークスでは最高年齢85歳の方が利用されていて、70歳代の方々は男女問わず数多く働いています。現在50歳以上の登録者は急増しており、1万2千人を突破しています。会社員時代に培ったプログラミング、デザイン、事務などのスキルを使った受注や、文章作成、テープ起こし、筆耕、イラストなど個人的な趣味や興味を活かした受注など、多岐にわたっています。

■子育て主婦のキャリア形成にも貢献
 クラウドソーシングは1000円程度の単価から仕事があるために、非常に気軽に受注することが可能です。また、登録から最短15分で仕事が契約された実績もあり、子育て中でも子供が寝た時間を活用して働くことが実現できます。
 子育て主婦にとって重要な点は、そういった単発の仕事だけではなく、デザインや事務などの仕事も在宅で受注できるので、将来正社員に復帰することを意識して働くことができるということです。先日の日経新聞で取り上げられた事例でも、長女の出産をきっかけに退社した女性がクラウドソーシングで受注を開始し、子供のそばにいながら在宅でスキルを磨いているという話がありました。

■時代に則した働き方の多様性を
 日本は2015年には正社員比率が50%を割りこみ、50年には3人に1人が65歳以上という超高齢化社会を迎えると言われています。そのような中で正社員以外のシニア、主婦、若者などの新しい働き方の受け皿が求められていると感じています。
急成長するクラウドソーシングを通して、ぜひ新しい働き方について考えてみて頂ければ幸いです。


執筆者
株式会社クラウドワークス 代表取締役社長兼CEO 吉田 浩一郎

掲載:東商新聞 2014年6月10日号

以上