中小企業の資金繰り等に関するアンケート調査結果
(7~9月期)

・調査期間

・調査対象

・調査方法

・回答数



Ⅰ.調査結果概要

 7~9月期の資金繰り(4~6月期に比べた7~9月期の状況)が「悪化した」としている中小企業は26.8%で、前回調査(1~3月期に比べた4~6月期の状況)の24.8%から2.0ポイント悪化した。
 一方、民間金融機関の貸出姿勢は、「厳しい」という回答(「更に厳しくなった」4.5%と「相変わらず厳しい」48.8%の合計)は53.3%で、前回の56.6%から3.3ポイント改善したものの、借入れをした企業の過半数が、依然として貸出姿勢が厳しいと回答している。
貸し渋りによる企業経営への影響については、「すでに限界にきており、経営に深刻な影響が出ている」「いずれ経営に影響が出ると思う」と回答した割合が59.9%にのぼり、前回調査の57.9%からさらに2.0ポイント増加、厳しい経営環境が続いている。

Ⅱ.回答企業の概要について

製造業

建設業

卸売業

小売業

サービス業

合計

95社

44

68

136

86

429

22.1%

10.3

15.9

31.7

20.0

100



Ⅲ.調査結果

〔質問1〕

前期(4~6月期)に比べた今期(7~9月期)の資金繰り状況はどうですか。

○ 4~6月期に比べて、資金繰りがさらに「悪化した」と答えている中小企業は26.8%で、  前回の24.8%よりも2.0ポイント増加した。

 

1.好転した

2.変わらない

3.悪化した

4.無回答

合 計

H11.9月期

13社(3.0%)

288(67.1)

115(26.8)

13(3.0)

429

H11.6月期

18社(4.0%)

297(66.4)

111(24.8)

21(4.7)

447



〔質問2-1〕

民間金融機関の最近の貸出姿勢は、4~6月期と比べて変化がありましたか。

○ 民間金融機関の貸出姿勢について、「借入れしていない・わからない」「無回答」の企業を除く201社をみると、「更に厳しくなった」が4.5%で、前回の6.8%から2.3ポイント減少、また「相変わらず厳しい」も48.8%で、前回の49.8%から1.0ポイント減少とわずかながら改善している。

○ 業種別にみると、小売業で厳しい(「更に厳しくなった」「相変わらず厳しい」の合計)と回答する割合が増加し、特にサービス業では、「更に厳しくなった」と回答した割合が前回の2.5%から4.6ポイント増加して7.1%となった。



さらに厳しくなった

相変わらず厳しい

厳しくない

緩くなった