歴代の受賞企業紹介

歴代の受賞企業紹介

大賞:株式会社キミカ|第14回選考結果

代表取締役社長
笠原 文善

笠原 文善氏
所在地
東京都中央区八重洲
資本金
10,000万円
従業員数
108名(パート・アルバイト除く)
創業
1941年(昭和16年)
事業の概要
アルギン酸(※)ならびにその応用製品の製造および販売
※アルギン酸とは昆布等の褐藻類由来の天然食物繊維で食品・医薬品・繊維加工その他幅広い用途に利用されている。例えばコンビニのサンドイッチ用のパンには食品添加剤として使用され、冷蔵保存時の乾燥を防いでいる。

授賞理由

  • 原材料の調達難、環境規制強化、安価な海外製品との競合などの急激な環境変化による事業存続の危機に際し、原産地への工場進出を英断、世界最高品質レベルの量産体制により、競合他社の受託生産も行い事業を再建したこと。
  • 国際部門の強化に加え、北米では現地法人を立ち上げ物流拠点を整備し、結果売上げを倍増させたこと。さらに再生医療等新分野にも果敢に投資し、治験開始に漕ぎつけるなど、積極的な挑戦を継続していること。

企業紹介

誘惑に負けず愚直にアルギン酸一筋で、世界有数の企業に成長

 同社は1941年、創業者である笠原文雄氏が浜に打ち上げられる無尽蔵の海藻からアルギン酸を抽出することを思いつき創業。1984年に現社長笠原文善氏が経営に参画したが、大規模なエルニーニョ現象の発生による原料海藻の調達難、排水に対する規制強化、安価な海外製品の市場参入など急激な経営環境の変化が次々と起こり、事業存続の危機に陥った。1987年世界最大の原材料産地チリに工場進出することを窮余の一策として英断し、世界最高品質のアルギン酸が、低コストで量産可能になった。結果、業界最大手の米競合企業も注目し、生産効率の悪い自社製品の生産委託を打診してきた。その注文量は当時の全製品の月間生産量の6倍相当あり、生産開始時の歩留りは2分の1程度と大変苦労した。しかしながら同業他社からの厳しい要請に背伸びして挑戦し続けることにより品質、価格、技術力、安定供給体制のどれをとっても、お客様にとって「世界で一番いい会社」と言えるまでになった。直近の10年では国際部の強化に取り組むとともに、最大市場である米国の現地法人を通じて、現地人スタッフによる販売と技術サービスの提供を実現、物流拠点となる在庫基地を構えるなど現地化を進めることで売上高を倍増させた。また、中国企業が原材料入手難の折にチリに殺到した際には自社在庫分を提供したことで、中国企業の信頼を得て、合弁会社に共同出資するなどの協業関係を作りあげた。さらに、医療分野ではすり減ったひざの軟骨を修復するという再生医療用途に着目、量産と同じレベルの無菌状態でかつ発熱成分を除去できる製造ラインに果敢に先行投資し、治験開始に漕ぎつける等、攻めの経営を貫いている。</p> <p> 同社が提供するアルギン酸のスペックは500を超える、「ワンユーザー、ワンスペック」のモデルで市場のニーズに応えながら、国内では新たな用途と需要をつくり出し、市場シェアを拡大してきた。海外市場では受託生産により間接的に、販売シェアを伸ばしてきたが、自ら攻める準備が整ったいま、次なる10年ではさらなる飛躍が期待できる勇気ある企業である。

「原藻」

「アルギン酸製品」

使用例「食品サンドイッチ、麺類

喜びの声

愚直に取り組み続けた「勇気」が認められた!

 創業者が苦心惨憺の果てに切り開いたアルギン酸事業、その熱き思いを受け継ぎ70余年、わき目も振らずに生産体制の革新と国際展開、新規用途の開拓と、イノベーションに挑み続けてまいりました。挑み続けた成果が最大限に評価され、感激しております。
(株式会社キミカ/笠原文善 社長)

中小企業の底ヂカラ(TOKYO MX)

TOKYO MX「中小企業の底ヂカラ」で株式会社キミカ様が紹介されました。
(2016年12月18日・2017年1月15日放送)