歴代の受賞企業紹介

歴代の受賞企業紹介

優秀賞:株式会社ウエマツ|第13回選考結果

代表取締役社長
福田 浩志
所在地
東京都豊島区南長崎
資本金
1億4,000万円
従業員数
196 名( パート・アルバイト除く)
創業
1958年(昭和33年)
事業の概要
ポスター・カタログなどの高付加価値多色印刷物製造

授賞理由

  • 「経営の見える化」をはじめとする各種の社内改善に着手し、前経営者のもとで大きく傾いた財務を立て直した。その信用を背景に金融機関からの支援を受け、リーマンショックの逆風を好機ととらえ、新工場を建設した。その最新鋭の工場を武器に、同業の大手・中堅の優良印刷会社から業務を受託する業界最大の印刷ファンドリー(受託製造専門会社)という独自のビジネスモデルを確立し業績を伸ばしていること。

企業紹介

 証券会社のトップセールスマンであった現社長は平成15 年に妻の実家の印刷会社の経理を見てほしいと請われた。経営・業務・情報・人事の「見える化」を徹底したところ経営が大きく傾き始めていてあと数か月という状況が判明した。支援依頼のため20 近くの銀行を訪ねるも担保物件がなく全く相手にされない。自ら策定した「財務のリストラ」と「最新設備投資」を両輪とした3年スパンの再建計画で説得するしかなく、金融機関訪問を続けるうち、たまたま海外支店より帰任した支店長がメインバンクに着任し事業計画を信じて融資を承諾してくれた。この動きを見て他の金融機関も追随し、当面の資金難は乗り切った。 
 当初ショートリリーフと考えていたが、このままではジリ貧となるのは目に見えている。さらにメインバンクだったメガバンクの融資条件は、自分が責任を持って経営計画を全うすることだったので、平成19年、証券業界への復帰は断念し代表取締役社長に就任した。オールドエコノミーの代表とも言える印刷業は市場の縮小より廃業による事業者数減少のペースが速かったが、そこに活路があると考えた。頭の中には証券会社時代にM&A を通じてなじみがあった半導体業界のファンドリーというビジネスモデルが印刷業界でも生かせるのではという想いがあった。下請けに徹することで、広く業界の得意先から年間を通じて平均した仕事量を確保しつつ、最新鋭の設備を活用して品質・コスト・納期において圧倒的な競争力を実現するというコンセプトである。
 豊島区内に点在していた印刷工場は財務リストラによる集約化を進めていたが、周辺宅地化に伴う環境配慮・工場の老朽化・物流の限界など品質管理および生産管理面からも工場移転の必要性が高まってきた。平成20年偶然埼玉県戸田市にあった約1,000坪の工場用地と巡り合い取得、建設計画プロジェクトを立ち上げたが、印刷産業自体が右肩下がりの状態であり、リーマンショックによる前年比-8.4% ダウンという大幅な需要の落ち込みのため一時計画の見直しも迫られた。一方建設資材の高騰等で当初は対予算50% オーバーと採算性の見通しが立たなかったが、リーマンショック後の需要減により建設コストが下がり採算ベースに収まった。
 平成22 年2 月新工場が竣工、分散していた拠点を新工場へ移管した。環境に配慮した新工場は「印刷業界のモデル工場」として高く評価され、年間100 件以上の工場見学と相まって、同社最大のセールスマンとして現在上場している印刷会社すべてと取引実績を持つなど躍進を続けている。

平成22年2月竣工の新工場

最新鋭の印刷設備

豊島区親子工場見学会

リーダーシップミーティング

喜びの声

優秀賞を受賞することができましたこと、社員一同「感激」の一言です。これもひとえに、お取引様各社より頂きましたご指導ご鞭撻の賜物と心より感謝申し上げます。また、これまで共に挑戦し続けてくれた社員やそのご家族の皆さま、本当にありがとうございました。
(株式会社ウエマツ/福田 浩志 社長)

中小企業の底ヂカラ(TOKYO MX)

TOKYO MX「中小企業の底ヂカラ」で株式会社ウエマツ様が紹介されました。
(2016年2月21日・2016年3月20日放送)