新宿・地区別散策ガイド|市ヶ谷・荒木町

新宿・地区別散策ガイド|市ヶ谷・荒木町

現在の防衛庁は極東国際軍事裁判が行われた場所

近藤勇の試衛館跡

市ヶ谷駅周辺には、市谷と名の付く地名が多くあります。市谷の名の由来は、山の手台地の一番目の谷「一の谷」という説と、市(いち)が行われる場所「市買」の説があります。
市ヶ谷本村町にある防衛庁は、江戸時代、甲州街道の防備のために尾張徳川家の上屋敷が置かれていました。明治維新後、陸軍士官学校、戦時中は陸軍省、参謀本部として使われていました。戦後の極東国際軍事裁判や三島由紀夫が割腹自殺した市谷記念館は、現在もここにあり、市ヶ谷台ツアーとして平日の午前と午後の2回、見学が可能です(要予約・無料)。
また、かつて市ヶ谷柳町付近に新撰組・近藤勇の試衛館があり、2004(平成16)年の大河ドラマの影響で、地元に「市谷柳町試衛館」という同好会が発足、試衛館跡の標識や地図などが作成されました。

かつての花街・荒木町

荒木町には花街の名残が

四谷付近は杉林が多く、四谷丸太の集散地だったことから植木屋が集まっていて、江戸近辺から様々な種類の植木が運ばれたことから、「新木坂」「荒木坂」「荒木横丁」と呼ばれるようになったそうで、荒木町は、この名をとって付けられました。
かつてここには有名な滝があり、明治初期にあった滝見の茶屋が発端となり、三業地(料理屋・待合・芸者置屋)として発展、第二次世界大戦で焼け野原になるまでは、芸者衆が行き交う風情ある通りでした。今も残る細い路地には隠された名店もあり、味わい深い通りとなっています。
また、新宿歴史博物館には、新宿の古代から昭和初期までの様々な展示物、図書が置かれており、公開講座も開かれています。新宿のまち歩きのご相談、案内も行っているので、足を運んでみてはいかがですか。

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