東京商工会議所中野支部（会長＝麻沼雅海・アサヌマコーポレーション社長）は7月19日、田中大輔・中野区長と区内産業界との懇談会を開催し、地域活性化のための提言をまとめた「中野区の産業活性化に関する要望」を提出しました。
　今年度の要望書では、下記項目について取りまとめました。


Ⅰ．金　融
１．区制度融資の利用拡大に向けた区報等でのＰＲ強化おとび観光に対する支援強化

Ⅱ．産業振興
１．中野区産業振興拠点（ＩＣＴＣＯ）の活動における区の立ち位置の明確化
２．区内の産業・観光施策拡充に向けた「中野区産業振興公社（仮）」の設立
３．中野区の将来人口を想定した託児施設・学校施設・老人ホーム等の受入検証
４．民泊に対する中野区の地域特性に見合った対応

Ⅲ．観　光
１．中野に訪れる外国人のために多言語に対応したまちづくり推進
２．「nakano free Wi-Fi」の利便性の向上
３．哲学堂公園を観光資源とするための民間と連携したイベント取り組み

Ⅳ．まちづくり
１．既存不適格建築物及び用途地域等の不整合における既存事業者への救済
２．木造密集地域の道路拡幅整備に向けた進捗状況の情報開示
３．空き家等の実態調査について積極的な情報開示と区内事業者との連携
４．地元の大切な「商店街」を守るため建替え時の１階店舗化促進
５．中野区役所・区立体育館建替えにあたってのソフト・ハードのビジョン公開


　まず、赤星義彰・中野区の産業活性化等に関する委員会委員長から今年度の要望書作成にあたっての経緯など説明があった後、各項目を担当した副委員長より個別に説明がありました。田中大輔・中野区長からは「中野区の課題それぞれにしっかりと焦点が当てられている。各項目とも基本的に行政側との認識は一致しているので、今後とも課題解決に向けて取り組んでいきたい」といった回答がありました。また、区議会に対しても同様の要望書を北原ともあき中野区議会議長に提出し、各項目の早期実現を求めました。

　東京商工会議所中野支部では、平成14（2002）年度より、区長および議会に対して「中野区の産業活性化に関する要望」を提出しています。昨年度は「信用保証料補助制度の創設」などの要望内容が実現するなど、これまでも区内産業行政の拡充に大きな成果をあげています。
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■当要望書は、東京商工会議所中野支部と中野工業産業協会の連名で提出しました。