東京商工会議所金融部会は11月30日、講演会を開催し、金融部会所属議員・会員等133人が参加しました。

当日は、講師に株式会社日本総合研究所　理事長　高橋 進氏をお招きし、「日本経済の行方」と題した講演を頂きました。

経済財政諮問会議議員としてもご活躍の同氏は、日本経済の現状を「企業業績は顕著に改善しており、業績の回復が雇用情勢の改善を後押ししている」とし、その背景について統計データを基に説明をしました。

また、アベノミクスの新・三本の矢について、「従来の三本の矢を強化し、強い経済を実現するとともに、所得再分配による子育て支援、貧困対策等を強化」するものだと紹介。
第一の矢「希望を生み出す強い経済」で生み出した成長の果実を、第二の矢「夢を紡ぐ子育て支援」・第三の矢「安心につながる社会保障」に分配することで生じる消費の底上げ・投資の拡大、労働参加率の向上が更に強い経済を生み出す、という好循環を作り出すことが重要だと指摘しました。

その他、訪日外国人旅行者の増加をバネとした「ローカル・アベノミクスの推進」や、労働力の確保に向けた「働き方改革・労働市場改革」等、各政策につき、分かりやすいご説明をいただきました。

参加者からは「新・三本の矢の背景が初めて明確に理解できた」「日本の経済政策の組み立てが理解できた」等の感想が寄せられました。

今後も金融部会では、皆様のビジネスに役立つ情報提供をしていきます。