ものづくり推進委員会（委員長＝釡和明副会頭・IHI会長）は4月15日、ものづくり企業の女性経営者を集めた初めての懇談会、「ものづくりなでしこTOKYO」を開催しました。

釡委員長は冒頭挨拶で、「ものづくり企業での女性の活躍促進は、企業競争力の向上や新たな産業の創造につながる」と述べ、各社の具体的な取り組みに期待を示しました。

出席者からは「女性経営者はネットワークを広げることに意欲的で、情報収集にも積極的だ」、「自社工場の周辺に配慮し、工場前に自ら草花を植えるなど工夫している」などといった経営者としての取り組みが紹介されました。

また、女性社員の活用については「女性の役員、技術者もいるが完全な実力主義で行っている」といった人事の例や、「社員の４割が女性だが、男性社員に比べ職人気質を強く持たず、ノウハウを共有化する」、「柔軟性、公平性、学ぶ姿勢が強い」、「業務の段取りや計画性に優れている」とした女性の特性について説明があった他、「一度辞めた女性の再雇用制度を導入している」などといった女性活用を積極的に進める事例の紹介もありました。

学識委員である橋本久義先生（政策研究大学院大学名誉教授）は、「アベノミクスでも女性の活用が叫ばれている。これを機に、女性経営者同士の交流を継続し、相互に発展していってほしい」と述べ、ものづくり中小企業における女性活躍に応援のメッセージを送りました。