管理職を育てる 環境づくり

第1回  マネジメント3つの役割

平成27年11月24日

管理職を育てるための環境づくりのポイントについて紹介します。(全6回)

■マネジメントって何ですか?

 マネジメントって何ですかと尋ねると、多くの方は、目標を達成すること、組織をうまく動かすこと、部下をうまく使うこと、業績を上げること、人材を育成すること、とお答えになられます。人によってそれぞれマネジメントに対する解釈や意味付けがまったく違います。

■だからマネジメントが必要

 約200年前の社会は一世帯ごとに家業がありました。その当時は、上司も同僚も身内で、職業を選ぶ事も新しい知識を修得したり、スキルを高めたりする必要はありませんでした。その後、社会は家族以外の人と仕事をするという姿に変わりました。現在の社会は、職業を選び、さまざまな知識を習得し、スキルの向上が求められています。人はそれぞれ固有の存在です。固有であるがゆえに、人それぞれ、長所、短所、強み、弱み、個性、価値観といったものをもっています。どんなに知識があり、高いスキルを持っていたとしても、それらと関係ないものが仕事に大きな影響を与えています。共通目的のもとに、価値観の違う人達が一つの集団となるために何が必要なのか。ここに、必要とされるものが、「マネジメント」です。では、マネジメントは何からはじめればよいのでしょうか。

■マネジメントはここから取り組む!

 マネジメントには3つの役割があります。一つは組織の使命を果たすことであり、二つ目は働く人を生かすこと、三つ目は社会の問題解決に貢献することです。ここでは、組織の使命を果たすことについてお伝えいたします。組織の使命を果たすこととは、平たく言えば「事業の目的」です。ドラッカーは次のように言っています。「ミッションからスタートしなければならない。ミッションを失った瞬間、我々は迷い、資源を浪費する。」事業の目的を明らかにし、その目的に向かって仕事を進めていかなければ、優れた成果は生まれません。私がある企業で経営陣の一人として仕事をしていた頃の話です。その時の経営陣はまるで与党と野党の様な間柄でした。経営陣の一人ひとりは、調整と呼ばれる根回しに奔走し、社内政治に労力が費やされる状態でした。マネジメントがうまくいかず業績にも影響していきました。その現実とは、まさに「ミッションを失った瞬間、我々は迷い、資源を浪費する」、でした。いま以上に成果をあげるために必要だったものは、いま以上に長い時間働くことではなく、ミッションからスタートするということでした。当時の私はそのことがわからなかったため、「我々は迷い、資源を浪費する」、という状態から抜け出すことができませんでした。

■今日のアクション

 まずは、今日にでも明日にでも次のことを取り組み、ぜひ意思決定してください。経営者の仕事は「意思決定で成果をあげること」であり、管理職の仕事は「組織運営で成果をあげること」です。管理職を育成するために、次回から管理職が担う「マネジメント5つの仕事」について具体的に話を進めていきます。

1. 事業の目的を明らかにする。
2. 事業の目的を共有する。


執筆者
山下 淳一郎(やました・じゅんいちろう)

トップマネジメント社長。ドラッカー専門のマネジメントコンサルタント。会社が本来持つ力を最大限に活かす為に経営者を対象にマネジメントの支援を行なっている。

掲載:東商新聞 2015年4月10日号




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