東商の活動

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工業部会講演会「国際標準を勝ち取れ!~中堅・中小企業の国際標準化活動(ISO/IEC)参画~」を開催しました

2015年7月16日
東京商工会議所
中小企業部
中堅・中小企業の積極的な取り組みを薦める藤田氏

中堅・中小企業の積極的な取り組みを薦める藤田氏

国の政策・支援策を説明する小嶋氏

国の政策・支援策を説明する小嶋氏

 東京商工会議所工業部会は、知的財産戦略委員会との共催で7月16日に講演会を開催しました。台風による悪天候のなか、工業部会所属議員、会員の60名が参加しました。

 講演会では、IDEC株式会社 常務執行役員 技術戦略本部長 藤田 俊弘氏を招き、「国際標準を勝ち取れ!~中堅・中小企業の国際標準化活動(ISO/IEC)参画~」と題した講演をいただき、また、講演後は経済産業省 産業技術環境局 基準認証ユニット基準認証政策課 課長補佐 小嶋 誠氏より国の政策や支援制度についてご説明いただきました。

 藤田氏は、自社の事業で自ら国際標準化を通じて世界シェアを拡大した事例をもとに、中堅・中小企業であっても国際規格をつくれることを解説。国際標準化の概念をわかりやすく「ゴルフコース設計」に例え、これまで日本がゴルフの練習に注力している間に欧米では自らの持ち球に有利なゴルフコース設計を行っていたとし、その戦略性の違いを指摘。日本の中堅・中小企業も特定の技術分野で自らに有利なゴルフコースの設計をすべきであるとしました。また、日本独自の特許は他国にとっての「バンカー」になるとし、知的財産戦略を含めた戦略的な思考が重要であると解説しました。

 小嶋氏は、「新市場創造型標準化制度」およびそれを利用して中堅・中小企業が官民一体で実証データ収集、標準化原案作成などに取り組んでいる事例について説明された上で、国の支援制度の積極的な活用を呼びかけました。

 参加者からは「国際規格は欧米に決められるものと思っていたが、自ら参画できることが良くわかった」「世界を相手にするには外交・交渉力が重要であるとわかった」「国際標準化への取り組みが自社の技術・将来に関わることがわかった」等の感想が寄せられました。

 今後も工業部会では皆様のビジネスに役立つ情報提供をしていきます。

以上
【本件担当・問い合わせ先】

東京商工会議所
中小企業部
担当 石村・大矢・西林