東京商工会議所金融部会は7月17日、講演会を開催し、金融部会所属議員・会員等の118人が参加しました。

当日は、講師にみずほ総合研究所株式会社　常務執行役員 調査本部長　チーフエコノミスト　高田 創氏をお招きし、「世界経済の展望～2015年の世界はどうなるか日本はどうなるか～」と題した講演を開催しました。

高田氏は、世界経済の動向や見通しについて分かりやすい9つのキーワードを用いて紹介しました。
まず、主要国の中央銀行の金融緩和で金利が異常に低下してしている中での運用戦略については、「ＬＥＤ戦略」というキーワードで紹介。①マイナス金利になっていない長期の（Ｌｏｎｇ）②マイナス金利になっていない海外の（Ｅｘｔｅｒｎａｌ）③金利以外の濃いリスクへ（Ｄｅｅｐ、Ｄｉｖｅｒｓｉｆｉｅｄ）投資することについてのメリットを、各国の金利マップを用い、視覚的に説明しました。

また、円ドル相場の長期トレンドが、米国の通貨政策により決定されてきたことについては、「達磨さんが転んだ」（オニ＝アメリカ）に例えて説明。2012年末からの円安転換は、米国の為替政策転換と日米関係の転換であることを指摘しました。

その他、ギリシャを始めとするユーロ圏経済や上海株式相場等、時宜に合った各テーマにつき、統計データ等を交え、分かりやすいご説明をいただきました。

参加者からは「大変分かりやすい説明で、日米欧の経済の関連性が理解出来た」「詳細なデータに基づき、世界経済の実態と今後の見通しを理解することが出来た」等の感想が寄せられました。

今後も金融部会では、皆様のビジネスに役立つ情報提供をしていきます。