東商の活動

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【ビジネスサポートデスク(東京西)】2月5日にセミナー『「居抜き物件探しの新スタイル」&事例に学ぶ「成功する人・失敗する人」』を開催しました

2015年2月9日
東京商工会議所
ビジネスサポートデスク(東京西)
居抜き物件探しの新しいスタイルについて解説する 福田氏

居抜き物件探しの新しいスタイルについて解説する 福田氏

第二部講師の中小企業診断士原島氏

第二部講師の中小企業診断士原島氏

 東京商工会議所ビジネスサポートデスク(東京西)では、新宿・中野・杉並・練馬・世田谷・渋谷・豊島の7支部と連携して、飲食店の経営改善、売上向上を支援するため、毎週月曜・水曜・木曜・金曜の4日間、飲食店専門のコンサルタントによる無料相談を行っています。その他、POPやメニューブック、チラシ等の販促ツール、集客ツールとしてのホームページの活用などプロモーション活動に関する専門家や、労務管理に関する専門家との無料相談も定期的に開いています。

 こうした飲食店向けのサポートの一環として、平成27年2月5日に、飲食業の開業を準備中の方、多店舗展開や店舗移転を計画している方を対象に、居抜き物件仲介の専門家である元株式会社ABC店舗の福田美智子氏、飲食店支援の専門家である株式会社STAYDREAM代表、中小企業診断士の原島純一氏を講師に招き、セミナーを開催しました。


 第一部では、福田氏より「居抜き物件探しの新スタイル」と題し、居抜き物件の特徴や開業、店舗移転を計画する人にとってのメリット(費用、工期の面等)、物件を探すポイントについて説明がありました。
 具体的なポイントとして、以下のような点について解説がありました。
 ①インターネットが普及した今、お客様は飲食店に目的を持ってわざわざ行く時代であり、家賃の高い駅近の物件にこだわらず、その分抑えた家賃を人材、食材に投下しサービスを向上させることも一つの方法である
 ②居酒屋だった居抜き物件をベーカリーカフェに転換して成功した事例のように、元の物件と異なる業態であっても比較的安価に開業できる

 福田氏からは、数多くの居抜き物件を扱った経験から、飲食店の成功は、立地の一般的な良し悪し(=駅前で路面店であること等)だけではなく、お店のコンセプト・ターゲットを明確に持ち、それらに即した場所選び、店舗づくりをすることが重要であるとの見解が示されました。

 第二部では、外食産業出身で飲食店向けの経営コンサルティングの経験が豊富な原島氏から「事例に学ぶ成功する人・失敗する人」と題し、数多くの支援経験から飲食店が成功にいたるかどうかのポイント、経営者の考え方の傾向について話しがありました。
 飲食店の成功要因として、まずは基本的なサービス、質、提供スピードなど当たり前のことを確実にできているかどうか、お客様の来店動機を考えたサービスを提供しているかなどが挙げられ、こうした飲食店の基本を愚直にやり続けることができるかが、他店との差別化を図り、自店の魅力を高めていくことになると説明がありました。
 原島氏からは、飲食店の売上向上のためには、①常連客を引き付ける仕掛けづくり、②売れる時期・時間帯にいか売上を伸ばす努力をするか等、上手に売ることが、「美味しい料理」「良い店」であることに加えて不可欠であるとが示唆されました。また、成功する経営者になるためには、売上目標の達成に強い執着心を持つこと、売上目標に対して外部要因ばかりを考えるのではなく自らの改善をロジカルに考えられるかどうかが重要であるとの解説がありました。

以上
【本件担当・問い合わせ先】

東京商工会議所
ビジネスサポートデスク(東京西)
TEL 03-6279-0761