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「新卒者等採用動向調査について」

2007年3月8日
東京商工会議所

 東京商工会議所(山口信夫会頭)はこの度、企業の新卒者等の採用動向を探るため毎年行っている「新卒者等採用動向調査」を実施し、結果をとりまとめた。
 対象  :会員中堅・中小企業5,000社(資本金1,000万円から1億円で無作為抽出)。
 調査期間:平成18年12月4日~12月22日。回答企業数450社(回答率9.0%)。
 調査結果:概要は以下のとおり。

【 調査概要】

【2007年4月の採用動向の特徴】

■新卒採用数が前年を下回った企業が増加
 今年度の新卒者の採用について、採用を予定する企業の採用数の増減をみると、前年より「上回った」とする企業が34.0%前年比12.4ポイント減、 「下回った」企業は36.3%同5.6ポイント増と採用数が下回った企業が増加している。
■「予定人数採用できず」が増加
 「採用予定あり」と回答した企業のうち、新卒者を「予定通り採用できた」企業は35.1%で前年比20.1ポイント減少したのに対し、 「予定人数ではないが採用できた」とする企業は46.9%で前年比13.4ポイント増加、また「一人も採用できなかった」と回答した企業も前年比6.6ポイント増加の16.8%で、 双方合わせると63.7%の企業が当初予定人数を採用できていない状況にあり、中小企業にとって「採用難」が強まっている傾向がうかがえる。



【2008年4月の採用動向】

■来年度も採用意欲は高い水準
 「採用予定なし」は15.6%と前年比0.9ポイント増加する一方で、「採用予定あり」と回答した企業は51.8%で前年比7.7ポイント減少したものの、過半数を超えており、 「まだ決めていない」が32.0%あることからも中小企業の来年度の採用意欲はいぜんとして高い水準にある。
■「採用活動」早める傾向が進む
 採用活動の開始時期については、「2006年12月以前」が18.9%と前年比7.5ポイント増加、「2007年1月~3月」が39.5%と、前年比4.8ポイント減少、3月以前合計が58.4%と前年の55.7%に比べ2.7ポイント増加しており、 採用活動時期を早める傾向がいちだんと進んでいることがうかがわれる。ちなみに、2年前(平成17年度実施)の調査では、「12月以前」という回答が15.2%、「1月~3月」は38.0%で3月以前合計は53.2%。



【中途採用】

■中途採用に意欲的
 ここ数年間での中途採用実施について「予定あり」の回答は69.3%で、「予定なし」とする6.9%を大きく上回り、中途採用に対する積極的姿勢が目立っている。



【インターンシップ】

■インターンシップへの理解進む
 インターンシップについて受け入れたことのある企業は、24.4%と、前回(平成18年1月)調査よりも0.4ポイント増加した。また、今後の受け入れ予定についても、「積極的に受け入れる」企業が10.0%、「要請があれば検討する」企業が42.2%あり、同制度への興味や理解の高まりが感じられる。

以上
【本件担当・問い合わせ先】

東京商工会議所
人材・雇用情報センター
担当 城戸口・濱浦
TEL 03-3283-7590