東京商工会議所新宿支部は8月22日、中山弘子・新宿区長との懇談会を開催し、支部役員・評議員ら40人の参加者と区政の取り組みや地域振興などについて意見交換を行いました。
冒頭で髙野会長は、新宿には東京オリンピック・パラリンピックのメイン会場となる国立競技場を地元に抱えるという優位性もあり、今後は新宿観光振興協会の発足を機に、オール新宿体制で、これまで以上に内外から観光客を呼び込み、また、区内の経済にも大きな波及効果をもたらす事業に取り組むことが重要、と語り、「私ども新宿支部としても積極的に取り組んでいく」と述べ、新宿のまちをさらに盛り上げていきたいと語りました。
中山区長は、多様性を力とする新宿の特性について触れ、「新宿の活力は、来街者の需要によって支えられ、経済活動で盛り上げてもらっている。事業者の皆さんが地域活動に尽力していることに感謝し、これからも区と東商新宿支部の協力体制を継続していきたい」と述べ、新宿の更なる発展に向け、行政と事業者とが手を携えて協力していく重要性について、改めて協力を求めました。
意見交換会では、観光振興や地域の再開発をはじめ、地場産業の振興策や住宅の省エネ改修に対する助成金制度の創設、外国人観光客の吸引策など幅広いテーマについての提案や質問があり、中山区長は、新宿の魅力を発信するため、文化的な厚みも整えることで観光インバウンドを推進したい考えを示しました。
意見交換の最後に新田前会長から懇談会の総括として「自分がこの懇談会を初めた当初は、中山区長も一期目だった。その区長が今期一杯で退任されるのは残念」と惜別の念を述べるとともに、中山区長の功績に賛辞を贈り、参加者からは拍手が起こった。