東京商工会議所交通運輸部会は6月3日、明治大学公共政策大学院の青山佾特任教授を講師にお迎えし、「2020年に向けて東京の街・交通はどう変わる～東京の都市開発の今後～」をテーマに講演会を開催しました。
　講演では、64年のオリンピックが東京の都市基盤整備の契機になったことを振り返った上で、現代は価値観やライフスタイルが多様化した成熟社会であり、時代に適合した総合的なまちづくりを行う必要があると述べました。次に東京の交通インフラの特徴や社会構造について、ロンドンやニューヨークといった海外都市と比較し、鉄道ネットワークの充実度や治安の良さなどの安全性、良質な労働力の集積等、東京の強みを明らかにしました。その上で、現在計画されている山手線の新駅や移転が決まった築地市場跡地など、オリンピック・パラリンピック開催をきっかけとした都市整備の重要性を説明しました。
　参加者からは「海外との比較を通してまちづくりの考え方が理解できた」「東京の方向性が見えた」などのコメントが寄せられ、好評を得ました。