東商の活動

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資・エネ部会講演会 総合的リスクに備え「事業者主導で原発の安全確保を」

2013年7月16日
東京商工会議所
産業政策第二部
講演する岡本教授

講演する岡本教授

 資源・エネルギー部会(部会長=井手明彦特別顧問・三菱マテリアル会長)は7月16日、「原発事故の教訓と新たな原子力安全規制の課題」と題した講演会を開催し、48人が参加した。
 講演した東京大学大学院工学系研究科教授の岡本孝司氏=写真=は、福島第一原発事故の原因として、「機器の故障や運転ミスなどの事故防止に集中しすぎ、自然災害への備えが十分でなかった。リスクを考慮せず安全にほとんど関係ない規制を強化していた。安全性向上より、規制が要求する無意味な書類チェックを優先したことなどが原因」だとし、「リスクを考慮し、継続的改善を促す規制を構築することが重要だ」と述べた。
 また、原発事故から得た教訓として、総合的リスクを考慮し、全体を俯瞰できる人材が必要とした上で、「事業者、規制当局に緊急時のマネジメント能力が備わっていること、事業者側が自主的に原子力の安全確保を目指すことが重要」と指摘した。

以上
【本件担当・問い合わせ先】

東京商工会議所
産業政策第二部
担当 環境・エネルギー担当