会頭コメント

会頭コメント

日銀の「量的・質的金融緩和」の導入について

2013年4月4日
東京商工会議所

 本日の日銀金融政策決定会合において、質・量の両面で思い切った金融緩和策が決定されたことを評価する。とりわけマネタリーベースの大幅な拡大へ軸足を移したことは、15年間続いたデフレからの脱却を強く意識した政策への転換であり、歓迎したい。
 日本経済は、円安・株高に伴い、企業の生産活動や個人消費が持ち直しの兆しを強め、先行きも、回復基調が続くものと思われる。政府・日銀におかれては、今回の緩和を契機に一層緊密に連携し、中小企業戦略をはじめとする成長戦略の具体的な実行と金融緩和を一体不可分で強力に推進することに全力を尽くしていただきたい。
 なお、金融緩和の実施にあたっては、内外からのわが国財政運営に対する信認を失うことのないよう十分留意されたい。

以上