Ⅰ．調査結果概要
１０～１２月期の資金繰り（７～９月期に比べた１０～１２月期の状況）が「悪化した」としている中小企業は24.2％で、前回調査（４～６月期に比べた７～９月期の状況）の26.8％から2.6ポイント改善したが、「変わらない」と回答した企業が7割近くを占めている。
一方、民間金融機関の貸出姿勢は、「厳しい」という回答（「更に厳しくなった」5.5％と「相変わらず厳しい」54.3％の合計）は59.8％で、前回の53.3％から6.5ポイント悪化し、借入れをしている企業のうち、貸出姿勢が厳しいと回答した企業は6割近くとなった。
貸し渋りによる企業経営への影響については、「すでに限界にきており、経営に深刻な影響が出ている」「いずれ経営に影響が出ると思う」と回答した割合が65.0％にのぼり、前回調査の59.9％からさらに5.1ポイント増加、経営環境は再び厳しさを増している。
Ⅱ．回答企業の概要について
製造業
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建設業
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卸売業
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小売業
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ｻｰﾋﾞｽ業
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合計
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98社
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45
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76
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142
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89
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450
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21.8％
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10.0
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16.9
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31.6
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19.8
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100
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Ⅲ．調査結果
〔質問１〕
| 前期（７～９月期）と比べた今期（10～12月期）の資金繰り状況はどうですか。
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○ ７～９月期に比べて、資金繰りが「悪化した」と答えている中小企業は24.2%で、前回の26.8％よりも2.6ポイント減少した。
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1.好転した
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2.変わらない
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3.悪化した
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4.無回答
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合 計
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H11.12月期
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25件(5.6)
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302(67.1)
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109(24.2)
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14(3.1)
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450
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H11.９月期
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13件(3.0)
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288(67.1)
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115(26.8)
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13(3.0)
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429
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〔質問２－１〕
民間金融機関の最近の貸出姿勢は、７～９月期と比べて変化がありましたか。
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○ 民間金融機関の貸出姿勢について、「借入れしていない・わからない」「無回答」の企業を除く２３４社をみると、「更に厳しくなった」が5.5％で、前回の4.5％から1.0ポイント増加、また「相変わらず厳しい」も54.3％で、前回の48.8％から5.5ポイント増加と悪化している。
○ 産業別にみると、卸売業を除く４業種で厳しい（「更に厳しくなった」「相変わらず厳しい」の合計）と回答する割合が増加、特にサービス業、製造業で大幅に増加した。一方、卸売業のみ、「緩くなった」と回答した割合が前回の4.9%から5.3ポイント増加して10.2%となった。
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さらに厳しくなった
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相変わらず厳しい
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厳しくない
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緩くなった
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全業種
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H11.12(234社)
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5.5
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54.3
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34.2
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6.0
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100%
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H11.9 (201社)
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4.5
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48.8
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38.8
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8.0
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100%
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製造業
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H11.12( 59社)
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5.1
|
49.2
|
44.0
|
1.7
|
100%
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H11.9 ( 46社)
|
0
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39.1
|
52.2
|
8.7
|
100%
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建設業
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H11.12( 27社)
|
3.7
|
66.7
|
25.9
|
3.7
|
100%
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H11.9 ( 31社)
|
0
|
64.5
|
29.0
|
6.5
|
100%
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卸売業
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H11.12( 49社)
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4.1
|
53.1
|
32.6
|
10.2
|
100%
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H11.9 ( 41社)
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4.9
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56.1
|
34.1
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4.1
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100%
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小売業
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H11.12( 64社)
|
9.4
|
51.6
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32.8
|
6.2
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100%
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H11.9 ( 55社)
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9.1
|
49.1
|
32.7
|
9.1
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100%
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サービス業
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H11.12( 35社)
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2.8
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60.0
|
28.6
|
8.6
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100%
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H11.9 ( 28社)
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7.1
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35.7
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46.4
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10.7
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100%
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〔質問２－２〕
（質問２－１で「さらに厳しくなった」「相変わらず厳しい」と回答した 140社）
○ 「経営に深刻な影響が出ている」は12.1％で、前回の17.8％から5.7ポイント減少したものの、「このままの状態が続くと、いずれ経営に影響が出ると思う」は前回の42.1％から10.8ポイント増加して52.9％になり、先行きに対する懸念が強まっている。
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H11.12
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H11.9
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１．すでに限界にきており、経営に深刻な影響が出ている
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17社(12.1%) |
19社(17.8%) |
２．このままの状態が続くと、いずれ経営に影響が出ると思う
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74社(52.9%) |
45社(42.1%) |
３．貸し渋りに対して、当面は何とか対応できる
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47社(33.6%) |
36社(33.6%) |
４．わからない
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2社(1.4%) |
3社(2.8%) |
５．無回答
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0社(0.0%) |
4社(3.7%) |
合 計
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140件 |
107件 |
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