会頭コメント

会頭コメント

胡錦涛総書記ら中国の新体制発足について

2002年11月15日
東京商工会議所

 中国共産党第16回党大会は、党指導部の世代交代の時期と重なり、いわゆる革命第4世代へと権力が円滑に継承され、新しい指導部が決まったことを歓迎する。大国の新たな総書記に就任した胡錦涛氏の指導力に期待する。
 今大会のキーワードである「三つの代表論」に基づいて、共産党への私企業の入党を認めたのも、中国という国の柔軟性を示すものであり、WTO(世界貿易機関)加盟で加速する中国経済のグローバル化や経済成長の担い手である私企業を党に取り込むことで、社会主義市場経済路線を一層強める決意の表われと思う。
 経済の面では、GDPを2020年までに2000年の4倍にする方針が打ち出された。世界経済に及ぼす中国の影響力は一段と強まるものと予想される。
 わが国としても、ASEANや他の地域も睨みながら、大きな市場であり生産拠点でもある中国との、効率的かつ相互補完的な関係を強めていくべきである。
 私も、来年にはぜひ中国を訪れ、新しい指導部の方々にお会いし、お話しを聞いてみたいと思う。

以上