会頭コメント

会頭コメント

景気拡大戦後最長記録更新について

2006年11月22日
東京商工会議所

 月例経済報告で景気拡大期が「いざなぎ景気」を超え、戦後最長となったのは結構なことである。デフレに逆戻りするリスクもほぼなくなった。
 しかし、地域経済や中小企業には景気回復を実感できないところが多い。現在の景気拡大は、主に輸出と設備投資に支えられたものであり、内需の太宗を占める消費に弱さがみられ、手離しで喜べる状況にはない。米国経済の減速傾向や原油・素材価格の高止まりに加え、不透明な為替相場の先行きなど不安材料も少なくない。
 政府と日銀には、金融・財政政策面で引き続き注意深い舵取りを求めたい。

以上