東京商工会議所青年部は6月6日、本庄八郎特別顧問（伊藤園会長）を講師に招き、例会「挑戦を如何に成功に結び付けるか」を開催し、会員45人が参加しました。本例会は、設立後初めて開催したものです。
　本庄特別顧問は講演で、お客様第一主義に徹しながら画期的な新製品や新サービス開発に取り組んできた道のりについて語り、青年部会員にもイノベーションの創出に向けて取り組むことを提案しました。創業時は専門店で量り売りしていた緑茶を、パック茶にして販売することで、全国のスーパーへの販売促進を実現。「販売方式のイノベーションを図ることで、創業後5年で業界トップへと成長できた」と説明しました。
　その後、競合他社が出現した際は、国内で初めて中国側とウーロン茶輸入総代理店契約を締結したほか、世界初となる缶入りウーロン茶の製品化に成功。その後も「缶入り緑茶の開発や、無糖飲料の市場を形成するなど、新しい製品・販売方法の開発に取り組み続けた結果、総合飲料メーカーへと変貌を遂げた」と挑戦する大切さを説きました。
　最後に伊藤園成長の秘訣について「運が7割、残りの3割は人の縁である」ことに加え、「一所懸命やれば幸運の女神が味方となり、運とツキが手に入る」と地道に努力を続ける重要性を述べました。講演後には懇親会を開催し、会員間のネットワーク構築を図りました。
　東商青年部では、今後も会員相互の親睦と連携を密にしながらさまざまな活動を行ってまいります。