会頭コメント

会頭コメント

日ASEAN包括的経済連携協定の大枠合意について

2007年5月4日
東京商工会議所

 日本とASEANとの間で、包括的経済連携協定交渉が物品の分野を中心に大枠で合意されたことを大いに歓迎する。
 ASEAN諸国は、古くから日本企業が製造拠点ネットワークを築いてきた地域であり、構成国の一部とは既に二国間EPAを締結しているが、今回の日ASEANのEPA実現により、日本企業の最適地生産や効率的な物流体制の構築などが進展し、より柔軟なビジネス活動が可能になる。さらには、わが国のみならずASEAN全体の競争力が強化され、ASEAN域内の経済統合の加速化にも貢献することが期待される。
  日本にとり初の多国間EPAである。東アジアEPA構想の実現に向けた第一歩として、また、他国に遅れをとってデメリットが生ずることのないよう、投資・サービス分野での交渉も加速し、できる限り早期の締結・発効を強く望む。

以上