日本・東京商工会議所に事務局を置く日本メコン地域経済委員会（委員長＝鈴木善久・伊藤忠商事㈱取締役副会長）は１２月１６日、2013年より日商が協力協定を締結しているベトナム商工会議所との２回目の合同ウェビナーを開催しました。本年は「ベトナム農水産業の振興における両国の取組みと今後の展望」をテーマとし、両国委員企業など関係者のほか、同分野に関心のある約120名が参加しました。

本ウェビナーでは、ベトナム農業農村開発省所管 農業農村開発政策戦略研究所ダイレクターのチャン・コン・タン氏より、EUベトナム自由貿易協定(EVFTA)実施に伴うベトナムの農業と日本への輸出の可能性について講演いただきました。また、日本側からは、国際協力機構（JICA）ベトナム事務所の室岡直道次長と稲葉誠ベトナム・ゲアン省フードバリューチェーン振興アドバイザーより、JICAの行う対越農業振興支援の概要と直近の取組みについて紹介ただいたほか、JICA支援制度を活用しベトナムでの農業関連ビジネス展開の基礎調査を実施した、ソリマチ株式会社の平石武 取締役(農業利益創造研究所代表理事理事長)とグェン・タン・モン・ソリマチベトナム農業事業推進責任者より、同社のベトナム農業の振興における取組みと今後の展望についてお話しいただきました。

続いて、ビジネスマッチングセッションに移り、日本への販路拡大を希望するベトナム企業３社（ディテック・コーヒー社（コーヒー）、アン・バン・ティン社（冷凍フルーツ・野菜）、リエン・ミン・サイン社（エッセンシャルオイル））より、自社について紹介いただきました。

本講演を主催した日本メコン地域経済委員会は、メコン地域の投資・ビジネス環境に関する情報収集や調査･研究、当該国・地域の政府・経済界との交流を目的に活動をしています。ベトナムとは、日商が2012年に計画投資省（MPI）と、2013年にベトナム商工会議所（VCCI）と協力協定を締結しており、それ以来、定期的に現地へビジネスミッションを派遣し、MPIとの協議会や、VCCIとの合同会議を開催するなど、現地との交流を行っています。

関連WEBページ

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• 日本メコン地域経済委員会