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企業向け新型コロナウイルス対策情報  第38回 飲食店を利用する際に注意したいこと

2021年1月12日
東京商工会議所

東京商工会議所では、新型コロナウイルスが感染拡大する中、企業での対策に活用できる情報として、
産業医有志グループ(※)より提供される「企業向け新型コロナウィルス対策情報」を配信(不定期)
しております。

本対策情報は、産業医有志グループ(今井・櫻木・田原・守田・五十嵐)が作成し、
厚生労働省新型コロナウイルス対策本部クラスター対策班・和田耕治先生
(国際医療福祉大学・公衆衛生学教授)のサポートも受けたものです。
詳細は本ページ下部の「文責」をご覧ください。

経営者・総務人事担当者のみなさま、新型コロナウイルス感染者の増加が抑えられない
地域が出ています。飲食店を利用することはリスクが高いと言われていますが、
どこに問題があるのかを確認しましょう。

1.課題の背景:
新型コロナウイルスは飛沫によって感染しやすいことがわかっています。
どのように感染を防止すればよいかもわかってきました。
しかし、新規感染者がなかなか減少しません。そのような中、首都圏での緊急事態宣言が発出されました。
東京では飲食をする場面が主な感染拡大の要因となり、職場や家庭、院内・施設内の感染に繋がっていると
考えられています(参考資料1)。
これ以上の感染拡大を抑えるために、感染拡大地域では特に人が集まる飲食の機会を見直す必要があります。

2.企業でできる対策
○ 飲食の場において感染が起こる背景を理解する
〇 感染拡大の状況を判断し、飲食の場を設けてよいかどうかを判断する


1)飲食の場において感染が起こる背景を理解する

新型コロナウイルスは飛沫によって感染しやすいことがわかっています。
マスクを着用することで飛沫を防ぐことができますが、マスクを外す飲食の場で会話することで感染リスクが
高まります。たとえ短時間であっても、少人数であっても、とくに感染が拡大している地域では「安全な会食」を
行うことは困難であることを認識しましょう。

図-①)会食に関わるクラスターのイメージ例(参考資料6)(参考資料2)

図は、会食に伴うクラスターの事例です。
複数の家族が集まって会食を行い、一部の家族で感染が拡大しております。
マスクを着用せず、大きな声で長時間会話をしたり、密な状態になっていたことがわかっています
(参考資料2)。
飲食店においては、客と従業員の間での感染は少なく、感染者が同席することによって感染のリスクが
より高くなります(参考資料3)。
また、参加者が席を移動することにより感染がより多くの人に拡がった事例もあります。
他に、家族の一人が会食に参加して感染し、家庭内での感染に広がった事例も報告されています。

2)感染拡大の状況を判断し、飲食の場を設けてよいかどうかを判断する

下の図は新型コロナウイルスへの感染リスクの考え方を示しております(参考資料4)。
同居の家族等、普段から一緒にいる人であれば外食してもそれほどリスクが高まることはないと考えられます。
しかしながら、同居の家族以外との接点があると、その活動内容によって感染リスクは高まっていきます。

図-②)(参考資料7)(参考資料4)

感染拡大が落ち着くまでは、飲食店の利用も含め、普段生活を共にする人以外との接触を極力避けることが
大切です。
地域の感染拡大が落ち着いている場合でも、感染リスクの高い行動を慎むよう努めましょう。

①感染拡大地域では、
□同居の家族等以外との飲食の機会を避ける

②感染拡大が落ち着いても、
□大人数、長時間の飲食店利用は控える
□社員同士で昼食を一緒に取るときも、マスクを外した状態で会話しないように注意する
□飲食店を利用する際は着席し、席の移動はしない
□少しでも体調の変化を感じるときは会合への参加を取りやめる

【文責】櫻木 園子(一般財団法人京都工場保健会)

※本文章は、産業医有志グループ(今井・櫻木・田原・守田・五十嵐)で作成しました。
 厚生労働省新型コロナウイルス対策本部クラスター対策班・
 和田耕治先生 (国際医療福祉大学・公衆衛生学教授)のサポートも受けております。

OHサポート株式会社(代表/産業医 今井 鉄平)では、経営者・総務担当者向けに必要な感染拡大防止策情報を随時配信しています。
本情報は著作権フリーですので、ぜひお知り合いの経営者に拡散をお願いします。

また、動画配信も行っております。参考情報リンク参照。

※本情報配信に関するご意見・ご要望は、こちらまでお寄せください。
 covid-19@ohsupports.com

※これまでに配信しましたバックナンバーは、参考情報リンク参照。

以上
【本件担当・問い合わせ先】

東京商工会議所
ビジネス交流部 会員交流センター